七花ファームダイアリー

~食で健康を 心に栄養を~

「クレソン栽培ストーリー」の記事一覧

寒さに負けず

暦の上では春が来たというのに、熊本の空は雪を降らせた。クレソン畑にも白い綿のような雪が舞い降り、葉っぱは霜に覆われていた。寒さに驚いたのか、クレソンたちはまた水中へと伸び始めていた。 そんな寒波の中でも、クレソンの定植は進む。先日紹介した田んぼのクレソン畑に、新たな苗を植えた。水の流れが美しく整った様子を眺めながら、思わずニヤリとしてしまう。しかし、先週の小春日和が嘘のように、数日で冬へと逆戻りした。 それでも、七花ファームのクレソンは元気だ。冬でも湧き水のおかげで水温は10℃以上を保ち、寒さにも負けない。この澄んだ水で育ったクレソンのシャキッとした歯ごたえとピリッとした風味を、ぜひ味わってほしい。

冬の田んぼ、クレソンの物語

寒さが続く大寒の朝、田んぼのクレソンは静かに育っていた。冬の日差しを浴びた緑の葉は、新春を予感させるように鮮やかだ。水の中に根を張り、じっと寒さに耐えるその姿には、冬を生き抜く力強さがある。 田んぼのクレソン栽培は、稲刈りの終わった秋から始まる。水を引き、代かきをし、根付きのクレソンを水の流れに沿って定植する。やがて新芽が立ち上がり、寒さとともにゆっくりと成長していく。 しかし今年は思わぬ敵がいた。カモたちがやってきて、せっかく育ったクレソンを食べ尽くしてしまったのだ。順調に進んでいた成長を前に、自然の力には抗えない。それでも、また植え直し、春に向けて育てていくしかない。田んぼのクレソンとともに、次の季節を待つのだ。

冬の戻りとクレソンの春支度

冬が戻ってきた。去年の1月がやけに暖かく、梅の花が早々に咲いてしまったのを覚えている。今年も同じ道をたどるのかと心配していたが、大寒の後半になり、ようやく冬らしい空気が張り詰めてきた。寒さは身にしみるけれど、四季の輪郭がぼやけないのは悪くない。 畑ではクレソンが、冬の名残と春の兆しの狭間を生きている。寒さが緩んだ数日で、ようやく水中を這うのをやめ、茎を空へと伸ばし始めた。5ミリほどのしっかりした茎が育ち、収穫の手応えも増してくる。新年の宴席続きでぼんやりした頭には、クレソンの苦みがちょうどいい。 最近気になるのは、クレソンの味噌漬けだ。軽く塩をしてから八丁味噌に漬け込むと、15日ほどでしっかりと味が馴染むという。発酵の力が、クレソンの風味をどう変えるのか。さっそく試してみるしかない。

クレソンが育ち始めた

春の訪れを予感させる穏やかな気候に包まれた今週、日中の暖かさは13℃や14℃にも上がり、大寒とは思えぬ陽気。でも朝はまだ肌寒く、こたつが手放せません。猫たちもこたつから出たがらず、そんな姿にほっこりする毎日です。寒暖差に気をつけて、体調管理が必要ですね。 その陽気に誘われてか、クレソンが急成長しています。これまでは寒さに耐え、横に広がるばかりだったけれど、今は水中から空へと茎を伸ばし、しっかりとした立派な姿に。夕食のサラダに登場するクレソンは、新鮮で香り高く、オリーブオイルやチーズドレッシングとの相性も抜群。お気に入りの組み合わせを探す日々もまた楽しいものです。

クレソン畑から見えた自然のリズム

寒さが少し緩んだ今朝、クレソン畑に立つと、霜も降りていない穏やかな風景が広がっていました。二十四節気の「大寒」を迎えるこの時期、通常ならば暦の上では春ですが…という挨拶を交わす頃ですが、寒さの底は過ぎたよう。大学入試や気温の変化が話題ですが、自然の営みにはいつも新たな発見があります。 冬至を越え、昼が長くなるにつれてクレソンの成長が加速しているように見えます。特に水中で太く育つ茎に、春化現象というアブラナ科特有の生命の知恵を感じました。この自然のリズムを理解し、課題に向き合うことが、農業の喜びでもあります。

冬の朝に感じた小さな春

冬の朝は澄んだ空気が心を静めてくれるものです。1年前から続けているプログラミング学習も、ホームページ制作に挑戦しながら新たな壁に直面中。「404 Not Found」の表示に手を止められつつも、学ぶ喜びが次の一歩を支えてくれています。 畑に向かうと、凍った水面が朝陽を反射して輝いていました。冷え込む中、アカガエルのタマゴを見つけ、クレソンの成長を目にするたび、小さな春を感じる日々。鳥たちが訪れる変化にも負けず、自然のリズムは確かに刻まれています。 季節と共に育つクレソンは、冬の厳しさの中でも希望を教えてくれる存在。プログラミングも畑仕事も、小さな成長の積み重ねが未来を作るんだなと、今日も実感しました。

冬の久住と、もちの話

久住のクレソン畑に久しぶりに行った朝は、なんともキリリと冷え込む空気に包まれていた。標高の高さゆえか、早朝はマイナス2℃、日中でも0℃。クレソンたちは寒さに耐え、枯れることなく春への希望を抱えているように見えた。「来年も頑張ろう」と声をかけ、熊本へ戻った。 そして今日、心を温めるもう一つの話題、もちつきが登場する。火加減を見ながら作ったおもちがこれまた絶品で、もち米の甘みがしっかり引き出された。その流れで、最近気になっている「バターもち」について調べてみたところ、秋田の郷土料理らしい。フライパンでバターとしょうゆの香りをまとわせたもちは、一口食べれば虜になるとか。硬くなったおもちも、こうやって再生させればまた新たな味わいが広がるのだ。 寒い季節にはおもちの温かさが心にしみる。この冬、雑煮や焼きもちに飽きたら「バターもち」、挑戦してみるのも悪くないかもしれない。

「初氷が告げる冬本番、クレソンの生命力に迫る」

今朝、熊本市では今季初の氷が観測され、一面霜で覆われた冬景色が広がりました。空気は肌を刺すような冷たさで、まさに「冬本番」を感じさせる朝でした。ニュースによれば、熊本県内の全観測地点で真冬並みの冷え込みが記録されたとのことです。 そんな中、七花ファームでは霜が降りる畑の中でもクレソンがたくましく育っています。水面にはところどころ氷が張っていますが、クレソンはその下で白い根っこを水中に漂わせ、冷たい水から栄養を吸収しながら成長を続けています。他の野菜なら影響を受ける厳しい環境下でも、クレソンたちは10週間を経て横に広がり、冬の寒さに適応しています。 この季節、クレソンの白い根が水中に広がる様子は、自然の力強さと生命力を感じさせてくれます。寒さ厳しい熊本の冬の中で、クレソンのたくましさは七花ファームの冬の風物詩となっています。

長崎で得た刺激と、クレソン成長の秘密

ある週は何事もなく過ぎ去りますが、この週は特別でした。長崎への旅は、忘れられない余韻を残してくれたのです。若い農家たちの情熱的な発表に心を打たれ、新たな出会いが未来の可能性を開いてくれました。そして、新幹線に乗る偶然の機会が胸の高鳴りを一層引き立てたのです。 帰ってきた私は、ふと成道寺川を眺めていました。この川は冬でも温かく、クレソンにとってはまさに天国です。冷たい空気が流れ始めた頃から、緑の葉は勢いを増し、水中で揺れる根っこは生命の躍動を語りかけてきます。その光景は、日々の中で見るささやかな奇跡の一つです。 さらにクレソンについて調べてみると、光、水、土、温度、流れ…彼らが必要とする条件は驚くほど多様だと再認識しました。長崎での刺激とクレソンの成長への気づきは、私の中に新たな挑戦への活力を宿してくれました。

クレソン畑 vs. カモ軍団 – 私たちの挑戦

カモたちがまた現れました。最近は被害もなく、どこか別の場所に移動したのかなと思っていた矢先、再び新芽を食べられてしまいました。せっかく元気に育ち始めたクレソンがまた被害に遭うなんて、本当にがっかりです。クレソンを育てることは、収穫する以上に、こうした自然との攻防戦がつきものなんですね。 カモの被害はクレソン農家だけの問題ではありません。熊本市では、天明地区のレンコンや海苔農家も同じような悩みを抱えています。共通しているのは、水を貯めた環境が必要な作物を育てていること。カモたちにとって、その環境は絶好の休憩スポットであり、同時にビュッフェ会場でもあるのです。調べてみると、カモが好む池の条件がいくつか挙げられていましたが、私たちのクレソン畑はまさにその条件を満たしている場所でした。だからこそ、被害も避けられないわけです。 そこで挑戦しているのが「くぐれんてぐすちゃん」というテグスを使った対策です。本来はカラス対策用の方法ですが、熊本市の鳥獣対策室のアドバイスを受けて、クレソン畑にも応用しています。ただ、水田のような環境では設置が難しく、思った以上に手間がかかりました。それでも、美味しいクレソンをあなたの食卓に届けるため、カモたちとの戦いは続きます。この戦い、負けるわけにはいきません!