夏クレソンになってきています。
まだまだクレソン畑は花盛りから種が実っている状況がほとんどですが、
少しずつ収穫サイズのクレソンが生えてきている今日この頃のクレソン畑です。
5月後半は、思いのほか気温が上がっていました。
7月上旬並みの気温が続いて、クレソンの成長も思いのほかゆっくりとしたものになっています。
今日収穫したクレソンを試食してみると、
暑さをこらえて成長したので、とっても辛味が強いクレソンでした。
春の頃の、みずみずしく若々しいサラダに合うクレソンとはまた違って、
夏の時期のクレソン特有の、まるでワサビのような爽やかな辛味が口いっぱいに広がる味でした。
季節も変わってきましたね。
高原クレソン、準備中
熊本市内では涼しい方の花園ではありますが、
高温多湿の熊本の夏は、クレソンには合わないようです。
少し涼しい九州山地の標高の高いところで夏クレソン準備中です。
クレソン畑の代かきも少しずつ進めていて、
クレソンの定植も進んできています。
水の流れが大事なクレソンの栽培。
代かきも稲を育てる田んぼよりも丁寧に準備しています。
流れる川を再現できるように、水管理を整えているところです。
クレソン豆知識
今日はクレソンの豆知識をご紹介。
クレソンはヨーロッパ原産の野菜です。
コチラに引用した記事を読んで、改めて気づきました。
ヨーロッパでの水生野菜ってクレソンだけなんですねΣ(・ω・ノ)ノ!
日本、中国、それに東南アジアには、水生野菜が少なくない。レンコン、クワイ、ジュンサイにヒシ。日本では一般的ではないが、エンサイ、マコモ、コナギやオオクログワイ。さらに、熱帯アジアにはミズオジギソウ、ミズヤツデ、ミズズイキなどの特殊な水生野菜も見られる。
これに対し、数々の野菜の育成地でありながら、ヨーロッパは水生野菜を欠く。唯一の例外がクレソン。ピリッとした辛味を持ち、オランダガラシ、ミズガラシなどと呼ばれていたが、一昨年六月、農水省はクレソンの名に統一した。クレソンはフランスの呼び名で、英名はウォータークレス。セリに似た外観だが、アブラナ科で、カラシ油の配糖体の一種グルコナスターチンを含む。それが油っこい肉料理に遭い、よくステーキに添えられる。
クレソンは、もともとヨーロッパの水辺に生える野草。それが中世のフランスで野菜になり、各地に広がった。繁殖力が盛んで、種子からだけでなく、茎の一片があれば再生する。生育温度も幅があり、北海道で越冬し、ブラジルなどの熱帯圏でも繁殖している。
ブラジルの導入は古く、十六世紀には伝わった。日本での歴史は文明開化とともに始まる。(以下略)。
引用元:野菜細見 欧州で唯一の水生野菜 進化生物学研究所 湯浅浩史
記事の通り生育温度は広いですが、
やはり暑さは苦手なようです。
クレソンを育てている体感では、気温が25℃を越えると生育がゆっくりになり、
30℃を越えるときつそうな感じがし、35℃越えの猛暑日は先端が枯れてしまいました。
逆に寒さにはとても強く、水田が凍り付いても霜が降っても枯れることはありませんでした。
ですので、クレソンは冬野菜だと思います。
まとめ
五月も後半になり、クレソンの畑は少しずつ収穫サイズのものが顔を出し始めています。
花が咲き乱れ、種が実る畑の中で、これからの暑さに耐えながら成長しているクレソンたち。
収穫したクレソンを食べてみると、
春の若々しいものとは違い、まるでワサビのように辛味が効いていて、
これが夏のクレソンなんだなと実感しました。
今年の5月は驚くほど気温が高く、7月並みの暑さが続いています。
先週、私は熱中症になり、クレソンも暑さで成長が遅れがちです。
特に熊本の高温多湿はクレソンには厳しく、少し涼しい九州山地で夏クレソンの準備を進めています。
水管理が重要で、川の流れを再現するように丁寧に準備しています。
さて、クレソンについて少し豆知識を。
クレソンはヨーロッパ原産で、日本では冬でも元気に育ちます。
逆に暑さには弱く、25℃を超えると成長が鈍り、30℃を超えると厳しくなります。
気温が35℃を超える猛暑日には先端が枯れてしまうこともあります。
クレソン栽培は挑戦が続きますが、気温と水の管理に気をつけながら頑張っていきます。