稲刈り前に、どうしても!
10月に入って、台風の心配もなくなってきたので
ビニールハウスのビニール張りをしました。
普段からする作業でもなく、
人数もかけれないので苦手なハウスのビニール張り。
台風の季節が終わりを告げて、
冬になる前に、避けては通れない作業です。
ハウスのビニール張り
今回は、稲刈り直前の忙しい時期ということで、
ゆかりさんと2人で連棟ハウスのビニール張りとの流れとなりました。
2人きりでハウスのビニール張りの経験は少ないので、
備忘録として張り方をメモしておきます。
① つけっぱなしだったハウスバンドを一度取り外す。
② 谷におとしておいたビニルを持ち上げて、たまっていた雨水を落とす。
③ ビニルを広げる。一人は谷に、もう一人はサイド側に上って広げていく。最初に谷側から再度へビニルを渡すときは、一番高いてっぺんを広げるときに脚立+クワの柄で渡してみたがやりやすかった。
④ 入口側と奥側のツマ面のビニルをスプリングで固定。固定前にビニルを引っ張っておく。
⑤ 谷側とサイド側のビニルをスプリングで固定。
⑥ ハウスバンドと谷のビニル巻き上げにパッカーを装着。先にハウスバンドを張る方がベター。
ハウスの張り方は、見様見真似なので今日の機会に少し調べてみました。
香川県の農業高校のブログに、
ビニールハウスの張り替えの様子がポストされていたので、
参考箇所を抜粋して引用します。
最初に、ビニールを押さえている黒いヒモをほどきます。
次にビニールを押さえているスプリングを外します。高いところのは脚立に登って作業して下さい
スプリングは強風でビニールが飛ばないようにビニールをしっかり固定する役割をしています。太くて硬い針金だけど、端っこの部分だけ溝から外せばあとは手で外せるよ。全てのスプリングを外し終えると、いよいよビニールを外します。
先生「それでは、ハウスのこちら側からゆっくり引っぱるよー!!」
古いビニールが取り外されて、ビニールハウスは骨組みと防虫ネットだけの姿になりました。
先生「それでは、四隅の補強をして下さい。」
先生「休憩が終わったら、今度は新しいビニールを張っていきます。ビニールには裏表があるので気をつけて。ビニールの中心の文字をハウスの骨組みの柱に合わせてください。骨組みに引っかけて穴を開けないように。しわになったら強風にあおられてしまうから、しわにならないようにピンと張って。
骨組みが新しいビニールで覆われると、専攻生がスプリングでビニールを固定していきます。それを反対側から引っ張り、押さえて固定します。この日は緩い風が吹き、作業がやりにくい時間帯がありましたが、ビニールが破れないように、しわにならないように、専攻生達はみんな集中しています。
先生「両サイドのビニールの端を一定の間隔を開けて巻き上げのパイプにクリップで固定して!!」
ハウスの両サイドは温度調節や換気のために巻き上げる必要があるので、それができるようにビニールに切れ目を入れたり、パイプに固定したりしてうまく巻き上げられるようにしました。それから、最初にほどいた「ビニールを押さえている黒いヒモ」を作り、それでビニールを押さえました。
引用元: 香川県立農業経営高等学校 チーものビニールハウスの張り替え
日の出すぐからスタートして、
早朝は風がなく順調にビニル張りは進んでいましたが、
11時を過ぎてくると、少し風がでてきました。
人数が少なく、風でビニルがめくれあがって何度もやり直しとなり
昼前の時間帯は、風に振り回されることとなりました(;´・ω・)
なぜ早朝は風が吹かないのか?
なぜ早朝の時間は風が吹かないのか?
秘密は温度と太陽の働きによるそうです。
夜間、地表付近の空気は冷えて落ち着き、上空の空気と混ざりにくくなってます。
上空でいくら風が吹いても頭の上をすり抜けるだけ。
地表付近の風は弱いまま。ところが、朝になって太陽から照らされると地表付近の空気は暖められて軽くなることで対流が発生。
引用元:テンキノススメ なぜ昼に風が強まるか→やっぱり太陽の力は偉大
風の強い上空の空気と混ざることで地表付近でも風が強くなるって仕組みです。
夜間の地表付近の動きが鈍くなった空気の層を接地逆転層、日中に対流でかき混ぜられた空気の層を混合層なんて呼んだりもします。
夜間から早朝の時間帯は、空気の層が「接地逆転層」となるため風が吹かなくなり、
日中の時間帯は、太陽の熱により対流が発生して空気の層が「混合層」となり風が強くなる。
という現象が起こっているため、
早朝の時間は風が吹くことなく、ビニルを張り替えれたようです。
なるほどね(゚д゚)!
まとめ
ハウスのビニルを張ると、中で育っているネギの様子も変わって見えてきます。
なぜでしょう?
ビニルがかかると蒸発が変わるからでしょうか。
雨よけハウスなウチのハウスですが、
露地で育てる野菜と比べると、
ハウス内の方が見た目も良く、きれいに育ちます。
たかが一枚、されど一枚なビニールですね。