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「クレソン」の記事一覧
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冬の久住と、もちの話
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久住のクレソン畑に久しぶりに行った朝は、なんともキリリと冷え込む空気に包まれていた。標高の高さゆえか、早朝はマイナス2℃、日中でも0℃。クレソンたちは寒さに耐え、枯れることなく春への希望を抱えているように見えた。「来年も頑張ろう」と声をかけ、熊本へ戻った。
そして今日、心を温めるもう一つの話題、もちつきが登場する。火加減を見ながら作ったおもちがこれまた絶品で、もち米の甘みがしっかり引き出された。その流れで、最近気になっている「バターもち」について調べてみたところ、秋田の郷土料理らしい。フライパンでバターとしょうゆの香りをまとわせたもちは、一口食べれば虜になるとか。硬くなったおもちも、こうやって再生させればまた新たな味わいが広がるのだ。
寒い季節にはおもちの温かさが心にしみる。この冬、雑煮や焼きもちに飽きたら「バターもち」、挑戦してみるのも悪くないかもしれない。
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「初氷が告げる冬本番、クレソンの生命力に迫る」
今朝、熊本市では今季初の氷が観測され、一面霜で覆われた冬景色が広がりました。空気は肌を刺すような冷たさで、まさに「冬本番」を感じさせる朝でした。ニュースによれば、熊本県内の全観測地点で真冬並みの冷え込みが記録されたとのことです。
そんな中、七花ファームでは霜が降りる畑の中でもクレソンがたくましく育っています。水面にはところどころ氷が張っていますが、クレソンはその下で白い根っこを水中に漂わせ、冷たい水から栄養を吸収しながら成長を続けています。他の野菜なら影響を受ける厳しい環境下でも、クレソンたちは10週間を経て横に広がり、冬の寒さに適応しています。
この季節、クレソンの白い根が水中に広がる様子は、自然の力強さと生命力を感じさせてくれます。寒さ厳しい熊本の冬の中で、クレソンのたくましさは七花ファームの冬の風物詩となっています。
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長崎で得た刺激と、クレソン成長の秘密
ある週は何事もなく過ぎ去りますが、この週は特別でした。長崎への旅は、忘れられない余韻を残してくれたのです。若い農家たちの情熱的な発表に心を打たれ、新たな出会いが未来の可能性を開いてくれました。そして、新幹線に乗る偶然の機会が胸の高鳴りを一層引き立てたのです。
帰ってきた私は、ふと成道寺川を眺めていました。この川は冬でも温かく、クレソンにとってはまさに天国です。冷たい空気が流れ始めた頃から、緑の葉は勢いを増し、水中で揺れる根っこは生命の躍動を語りかけてきます。その光景は、日々の中で見るささやかな奇跡の一つです。
さらにクレソンについて調べてみると、光、水、土、温度、流れ…彼らが必要とする条件は驚くほど多様だと再認識しました。長崎での刺激とクレソンの成長への気づきは、私の中に新たな挑戦への活力を宿してくれました。
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クレソン畑 vs. カモ軍団 – 私たちの挑戦
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カモたちがまた現れました。最近は被害もなく、どこか別の場所に移動したのかなと思っていた矢先、再び新芽を食べられてしまいました。せっかく元気に育ち始めたクレソンがまた被害に遭うなんて、本当にがっかりです。クレソンを育てることは、収穫する以上に、こうした自然との攻防戦がつきものなんですね。
カモの被害はクレソン農家だけの問題ではありません。熊本市では、天明地区のレンコンや海苔農家も同じような悩みを抱えています。共通しているのは、水を貯めた環境が必要な作物を育てていること。カモたちにとって、その環境は絶好の休憩スポットであり、同時にビュッフェ会場でもあるのです。調べてみると、カモが好む池の条件がいくつか挙げられていましたが、私たちのクレソン畑はまさにその条件を満たしている場所でした。だからこそ、被害も避けられないわけです。
そこで挑戦しているのが「くぐれんてぐすちゃん」というテグスを使った対策です。本来はカラス対策用の方法ですが、熊本市の鳥獣対策室のアドバイスを受けて、クレソン畑にも応用しています。ただ、水田のような環境では設置が難しく、思った以上に手間がかかりました。それでも、美味しいクレソンをあなたの食卓に届けるため、カモたちとの戦いは続きます。この戦い、負けるわけにはいきません!