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寒さの峠は越えたけど
寒さの峠を越えたようで、
毎朝の冷え込みも、底冷えはしなくなったように感じます。
毎朝霜で真っ白に彩られていたクレソン畑も、
朝から緑色のままになってきています。
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先週の寒波は、
九州山地の阿蘇でも日中の最高気温が氷点下のままの真冬日を記録したりと、
年に一度あるかないかの寒さだったようです。
クレソンは寒さに強い植物ですが、
さすがに冷え込みが強かったようで少しダメージを受けているようです。
寒さから身を守るように、水面に近い場所に入れるように倒れ込んでいます。
これから寒さが和らぐという予報がでているので、
クレソンの回復を待ちたいと思う今日この頃です。
懐かしい薬の名前
さてさて、寒さのせいか体調をくずしてしまいました。
熱が出ないけれど頭痛がする。
ということで、病院を受診してきました
インフルエンザやコロナが流行しているということで、
発熱外来を受診して、
心配していた感染症ではなかったと、
検査を受けて、お薬をいただいて帰ってきて安静にしているところです。
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ということで、今回の体調不良でも抗生物質にお世話になっています。
ところで、処方してもらったクラリスロマイシンは、
昔養豚業界で働いていた頃に治療に使っていたなー
と懐かしい名前でした。
猫のお薬をもらってきても、人間用で聞いたことがあるお薬でした。
けっこうあるあるなんだなーと感じた本日でした。
同じ動物ですから
調べてみると、”けっこう”ではなく”ほとんど”のお薬で動物用と人間用は同じだそうです。
引用しますね。
意外と思われるかもしれませんが、実は「動物病院で使われるお薬のほとんどが人間用のお薬」です。動物専用医薬品は恐らく2割もないと思います。代表的な動物専用医薬品はフィラリア予防薬やノミダニ予防・駆除薬、ワクチンなどでしょうか。
なぜ動物病院で人間用のお薬を使っているの?
もちろん、ペットの治療に動物用医薬品を使うのがベストではあります。しかし、同じ動物ですからペットもヒトも、治療に必要なお薬が同じ成分であることが少なくありません。
同じ成分ですので、製薬会社がわざわざ動物薬の認可を取るために莫大なコストをかけてヒト用・ペット用に分けて開発、製品化するメリットがないのです。
引用元:あおぞら動物病院 犬猫の薬と人間用の薬は何が違うの?(動物病院の薬)
”同じ動物ですから…”という部分をクローズアップしてみると、
遺伝子での差は哺乳類ではあまりない、ということを以前聞いたことがあります。
ゲノムの視点で見てみると…
細胞のレベルでみると、
つまり、遺伝子のゲノム情報で比較すると哺乳類ではあまり差はないそうです。
Googleで調べてみても、
「チンパンジーと人間のゲノムの差は1.2%」
と出てきます。
少し詳しいコラムを発見したので引用します。
長い間,動物どうしの形態上の差異はゲノムの違いを反映したものだと考えられてきた。だから,ゲノムを比較すれば,違いを生み出している遺伝子を突き止められると思っていた。ところが,マウスやラット,イヌ,ヒト,チンパンジーなど哺乳類のゲノムを比較してみると,持っている遺伝子はどの動物も非常に似通っていた。それぞれの動物のゲノムに含まれる遺伝子の概数(ざっと2万個ほど)や,多くの遺伝子の位置関係は1億年以上にわたる進化の過程でかなりよく保たれてきた。
遺伝子数や位置にまったく違いがないというのではない。しかし,遺伝子のリストを一見しただけでは,そのゲノムがマウスのものなのか,それともイヌやヒトのものなのかはわからない。例えば,マウスとヒトのゲノムを比較してみると,ヒトの遺伝子の少なくとも99%について,マウスでもそれに相当する遺伝子が見つかる。
引用元:日経サイエンス 2008年9月号 生物の形を決める遺伝子スイッチ
こちらの記事にあるように、
遺伝子レベルではあまり差がない動物同士ですので、
見た目は大きくちがいますが、
哺乳類であれば同じ薬が効果があるというのもうなずけるように感じます。
まとめ
体調を崩して処方されたクラリスロマイシというお薬の名前に懐かしさを覚えました。
かつて養豚業で働いていた頃、
同じ薬を使っていたことを思い出しました。
面白いことに、動物用と人間用の医薬品のほとんどが同じ成分であることに驚きました。
調べてみると、動物用の薬と人間用の薬は共通のものが多いようです。
動物と人間はゲノムの視点から見ると遺伝子の差がほとんどなく、
同じ薬が効果を発揮するというのも納得です。
この事実に再び驚きを感じ、薬の世界での共通性に思いを馳せる一日となりました。
また、年末に向けてクレソンの人気が高まっています。
あなたにクレソンを届けれるように頑張っています!
よろしくねー(‘◇’)ゞ