同じ種でも育った環境でいろいろ変わる
ねぎにはいろいろありまして、
根深ねぎ、千住ネギ、九条ネギ、
深ネギ、青ネギ、細ネギ、
あさつき、ワケギ、ひともじ、
いろんな名前があって混乱するねぎですが、
ちょっとした違いで同じ種でも違った出来上がりになります。
こちらの写真は同じ種で同じように育てたこねぎなんですが、
出来上がりの太さが違ってきました。
いったいなぜでしょうか?
このねぎの太さの違い、
それは種の播く間隔の違いなんです。
些細なことでも出来上がりが変わる。ねぎって奥が深いとおもいませんか。
一人だと大きく、みんなと一緒だと細くなるのです
種を播く間隔とは、種を播いた時に隣の種との間の距離が近いか遠いかということです。
ねぎはスペースがあると、遠慮せずにどんどん育つんです。
しかし、お隣のねぎが近くにあるとお互いに遠慮して細く長くそだっちゃうんです。
ねぎって気使いができるんですね( ̄▽ ̄;)
プロフェッショナルがのたまうには
言葉足らずでうまく説明できているかわからないので、
専門書から引用します。
葉ねぎ(こねぎ)の栽培
播種量は2.7~3ℓ/10aが標準で、量が少ない(栽植密度が低い)としっかりした生育をするが、葉太りの原因となる。一方、量が多い(栽植密度が高い)と葉身が細くなるが、軟弱な生育になり倒伏などの原因となる。
引用元:ネギ大事典 葉ねぎ(こねぎ)の栽培
ちょうどいい間隔は、感覚で学ぶしかないようです。
種まきごんべえさんで今回は薄かったー、今回は濃かったー
ってねぎの芽が出た後に、一人で一喜一憂しております。
奥の深い小ねぎ栽培
ちょっとくらい太くったって、
うどんに入れればいいじゃん
と思いながらも、
箸の太さのサイズで小ねぎを育てることを目指して
種まきごんべえさんのご機嫌を伺いながら、
種を播いています。
そして、
こねぎの種の種類を変えると、種の大きさも微妙に変わるので、
毎回どれくらいの量が種まきごんべえさんから播かれているのか調べているんです。
例えば、最近の種まきでは1メートルあたり平均120粒程度種を播きました。
ハウス全体では11万5千2百粒の種を播種しました。
最近思いますが、この種を播く間隔というのは正解がないお仕事です。
意外と小ねぎも奥が深いでしょ?