成道寺川の水の特徴について

金峰山湧水群について

さてさて、今日のブログは金峰山湧水群について。

調べものをしていると、「金峰山湧水群」に関してのデータを発見しました。

元気なクレソンが育っているのもこの素晴らしい湧水のおかげなので、

しっかり理解せねば!

と熟読しています。

身近過ぎて知らなかった「金峰山湧水群」について、引用します。

「金峰山湧水群」は、熊本市の西方に聳える金峰火山一帯に分布する湧水である。金峰火山はいくつかの峰々からなるが、西を有明海、北は玉名平野、東と南を植木大地、熊本平野に囲まれて独立した山地を形成している。豊かな地下水涵養量により、山体周辺に多くの湧水を見ることができる。

自然環境
「金峰山湧水群」は熊本平野の北西部に位置し、金峰山(655.1m)、二ノ岳(685m)、三ノ岳(681m)を囲んで、標高300mから450mの頂を有する山々がある。これらは新生代後期に活動した火山で、山体は主に安山岩質な火山岩類からなっている(岩内ほか、1997)また、山地頭部は扇状地堆積物を含む段丘礫層と阿蘇溶結凝灰岩よりできており、北部には鮮新世から洪積世前期の安山岩と安山岩質集塊岩とが見られる(荒巻ほか、1985)。

引用元:地下水学会誌 第52巻第1号 名水を訪ねて(88) 熊本市周辺の名水

一口に「金峰山湧水群」といっても、範囲は広いんですねー

成道寺川の水質データを発見

そんな中で、成道寺川の水質検査のデータも公表されていたので、備忘録としてメモメモ!

採水点
地名
採水
年月日
水温
(℃)
pH電気
伝導度
(μS/cm)
Cl⁻
(mg/L)
NO3⁻
(mg/L)
SO4⁻
(mg/L)
HCO3⁻
(mg/L)
Na⁻
(mg/L)
K⁻
(mg/L)
Mg2 +
(mg/L)
Ca2+
(mg/L)
成道寺2008/11/2215.1℃8.05124.74.14.62.063.85.82.74.412.4
お手水2008/11/2216.2℃℃7.61120.25.06.82.751.56.63.43.711.2

水温が低いだけでなく、

アルカリ性の水だということがデータからわかります。

成道寺川の源流である成道寺や御手水の湧水の特徴について、次のように表現されていました。

引用します。

成道寺・お手水の特徴

成道寺や御手水では大きな湧出量を有することから、高い標高で涵養され、相対的に長い滞留時間をかけて湧出している大規模な流動スケールの湧水と考えられる。

引用元:地下水学会誌 第52巻第1号 名水を訪ねて(88) 熊本市周辺の名水

数ある湧水地点の中でも大きな湧水量と長い時間をかけて地中から湧き出してきていることが特徴のようです。

言葉が専門的なので調べてみると、

涵養

地下水資源の観点からの“涵養”は,地表からの浸透後,河川の直接流出成分にならずに自由地下水面まで到達し一旦貯留されるようなものを指す。

引用元;日本水文科学会誌 第42巻,第 2 号,水循環プロセスにおける地下水涵養-湧出の時空間バランス-

地下水の流れ

地下水流れは主に地形と地下水理構造に規制され,
涵養と湧出の時空間分布は,大きく見ると,標高が高く不飽和帯が厚い(地下水面が地表から深い)場所は涵養域となり,
斜面末端,河床,湿地などは湧出域となり,それらを結ぶように地下水流線ができるものと考えられる。

引用元;日本水文科学会誌 第42巻,第 2 号,水循環プロセスにおける地下水涵養-湧出の時空間バランス-

七花ファームの田んぼなども湿地帯のような状況になりやすいので、

水の湧き出るポイントなのは間違いないようです。

まとめ

クレソンが良く育つ理由として、成道寺川の水質が大きく影響していると考えていました。

なかなか詳細な水質検査までできていない中、

水質検査データを発見できたこと、

水温が一定だけでなく、アルカリ性ということもクレソンが元気に育つ一因なんだなと納得したヒロアキでした。

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もっともっと元気なクレソンが育つように頑張ろうと思える発見でしたとさ。

クレソンもよろしくお願いします!

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