浮かび上がるうさぎの正体とは…
「宮崎の観光地、武家屋敷の庭石に今年の干支のうさぎが浮かび上がってきた」そうです。
ちょっと言っている意味がよくわからなくて、
ラジオニュースを聞いてから
思わずどんな状況なのか検索をしてしまうほど
気になるニュースを耳にしました。
こちらがその”うさぎ”だそうです。
この「”うさぎ”正体は地衣類と呼ばれる菌類の一種で、
偶然、このような形に成長したのではないか」だそうです。
菌と耳にして、先日見たノーベル賞を受賞した大村智先生の番組を思い出しました。
特別講義 微生物が作る究極の薬を求めて
とても面白い話だったので、備忘録も兼ねてブログに書いてみようと思います。
放送大学特別講義 「微生物が作る究極の薬を求めて」について
〇微生物のつくる物質の化学構造を決定する研究からはじめた。化学出身で微生物の研究をおこなっているので、他の人とは違って役に立つかどうかわからないけれども化学構造をひとまず決定しておいて、あとから役に立つ物質を探すという方法がうまくいった。
〇ノーベル賞受賞の功績となったイベルメクチンは、静岡のゴルフ場の土から採取した細菌から発見。メルク社より後に、25万件調べたうちでイベルメクチンを生産していた最近は君の見つけた細菌だけだったと言われた。
〇イベルメクチンは、最初動物用医薬品として販売後、20年以上にわたって世界で最も売れている動物医薬品として人気をはくしている。世界中の犬・猫・牛・馬・ヤギなどに使われている。
気になるかたはコチラも参照ください。
サイエンティスト・ライブラリー No.84「新しい微生物創薬の世界を切り開く」 – 季刊「生命誌」掲載記事のWeb版
『微生物は裏切らない』
印象的な言葉として挙げられていた
「微生物は裏切らない」
という言葉について。
これは,微生物研究の世界的権威で坂口フラスコの生みの親でもある東京大学応用微生物研究所初代所長であった坂口謹一郎先生の有名な言葉だそうです。
微生物に秘められた無限の可能性のあることを端的に言い表した名言
引用元:生物工学会誌 第94巻第7号 微生物の多様性に学ぶ酵素探索と利用
ということで、少し深掘りしてみたいとも思います。
新潟県上越市出身で発酵や醸造の世界的権威で「酒博士」として知られる坂口謹一郎博士の生誕120年を記念するフォーラムが2017年11月2日、同市新光町1の上越文化会館で開かれた。微生物の研究で2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智さん(82)による講演が行われたほか、地元の中高生が微生物などの研究成果について発表した。
大村さんは「私の歩んできた道」と題して講演。山梨県の農家の長男として生まれ、「子供の頃はあまり勉強をしなかった」と話したが、山梨大学卒業後には、学問の道に進むことを決意。平日は高校教諭として仕事し、土、日曜は研究に励んだ。
山梨大学工学部発酵生産学科の研究室の助手となった際には、同大学を定期的に訪れていた坂口博士の集中講義を受けていたといい、「微生物に頼んで裏切られたことがない」という坂口博士の言葉を紹介した。子供たちに向けては「失敗を恐れ、挑戦しないでチャンスを逃すことを恐れなさい。成功した人は誰よりも多くの失敗をした人です」とメッセージを残した。
引用元:上越タウンジャーナル 2017年11月2日「ノーベル賞の大村智さんが上越市で講演 「酒博士」坂口謹一郎生誕120年記念事業」
5億人を救ったイベルメクチンも”微生物”の持つチカラのひとつだそうです。
坂口博士についてはコチラも参考に。
sakaguchikinnichirouまとめ
以上、とりとめのないブログとなりましたが、
庭石に浮かび上がった”うさぎ”からイベルメクチンまで
めくるめく微生物のチカラについて取り上げてみました。
さてさて、2月に入り寒波も去ってからクレソンが急速に成長しています。
日ごとに収穫するクレソンが元気になっているなーと実感しているヒロアキです。
良いクレソンが多いので、
ついつい水田の中を歩き回りすぎてしまいます。
油断すると腰が痛くなるのが困りもの…