台風が来るときに今後の気候変動について調べるーレポート「日本の気候変動2020」を読んでー

あとにつづくのは藤原の効果の追従型っていうんですって

台風6号の影響を心配していましたが、

幸運にも被害もなくやり過ごすことができました。

ホッとしたのもつかの間新しい台風7号が発生したというニュースと、

日に日に予想進路が広がっているので、

また気もそぞろになってきていますヒロアキです。

台風が通過した後に、同じようなコースをたどる台風も多いので、次の7号も油断できませんね。

なんでも”藤原の効果”という台風の現象のひとつに、”追従型”というのがあって、

複数の台風があるとき、台風同士が同じようなコースをたどることもあることを言うそうです。

台風シーズンの時は、よく台風が来るな―と感じることもありますが、

そんな現象にも名前がついていたんだなーと”へー”と思っています。

そんなこんなで台風について調べていると、地球温暖化で猛烈な台風が増えることがしっかりと警告されていました。

備忘録をかねて、今日のブログでは「日本の気候変動 2020 — 大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告
書 —
」というレポートをチェックしてみようと思います。

地球温暖化が進むと日本の南で猛烈な台風の発生が増える

地球温暖化の影響で強い台風が増えるのではないか?

台風シーズン真っただ中の最近の気象情報でよく耳にする、”高い海水温が台風のエネルギー源”というフレーズでもおなじみですが、地球温暖化このまま進むと猛烈な台風が日本の南によく発生しやすくなるそうです。

調べてみると…

日本の南海上で猛烈な台風の存在頻度が増すと予測される

  日本付近の台風の強度は強まり、日本の南海上で猛烈な台風の存在頻度が増加すると予測される(確信度が中程度)。
  世界全体では、個々の熱帯低気圧に伴う雨と風は強まると予測される(確信度は高から中程度)。

文部科学省及び気象庁「日本の気候変動 2020 — 大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告
書 —
」より引用

どういうことでしょうか。まずは”猛烈な台風が増える”についてもう少し詳しく見てみましょう。

日本付近の台風の強度は強まると予測される(詳細版第 7.2 節)

  地球温暖化に伴う台風の将来変化を予測した研究や、仮想的に地球温暖化が進行した状態で過去に発生した台風のシミュレーションを行った研究では、地球温暖化に伴い日本付近では台風の強度が強まる結果となったものが多い。これは、地球温暖化に伴い台風のエネルギー源である大気中の水蒸気量が増すことによると考えられる。

  更に、非常に強い熱帯低気圧19に着目すると、日本の南海上で存在頻度(一定期間当たりに、その場所に存在する個数)が増加すると予測される。

ここ数年体感として感じるようになってきた温暖化ですが、

大気中の水蒸気が地球温暖化を理由に増えることで、猛烈な台風ができやすくなることがシミュレーションされています。

九州では地球温暖化でどんな変化が起こるのか

九州や熊本の状況は、地球温暖化で次の図のような変化がおきるそうです。

文部科学省及び気象庁「日本の気候変動 2020 — 大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告
書 —」熊本県の気候変動より引用

平均気温が4℃上昇するとこんな変化が起きるとグラフィカルに説明されると大変なことだなーと感じますね。

まとめ

予想の精度が上がったと言われますが、

毎年毎回、台風は来てみないと雨台風なのか風台風なのかもわかりませんし、

ましてどこに被害が出るのカモ直撃するまでわからないと思います。

台風のニュースを耳にすると、来るかもしれないなーと思いつつ、勢力が強い台風が今後は増えていくんだろうな―と意識しておこうと思いました。