今日のクレソン
今日もクレソン栽培中です。
暖かくなってきて、クレソンの成長が続いています。
暖かくなっているのでクレソンを食べる虫もでてきていますね。
暖かいと成長も早いですが、食害が発生するのでしっかり対策せねば!
と思うヒロアキです。
クレソン栽培のポイント”流れ続ける水”
今日のブログはクレソンを栽培する上での重要なポイントについて振り返ろうと思います。
それはズバリ”流れ続ける水”をどうやって常にクレソンに提供するのか。
クレソン栽培の基本にして奥義のようなポイントです。
思い返せば、クレソンを栽培してみようと思った時のこと。
知り合いのクレソン栽培をしている先輩に、クレソンを作ってみたいと相談をしました。
その時にインパクトのある回答をもらいました。
「田んぼに投げとけばいいよ!」
と、ありがたいアドバイスをいただきました。
そんな簡単でいいのねー
と気軽に栽培をスタートしてみました。
もちろん田んぼに水を張って、常に水が流れるように…
など具体的なアドバイスも一緒にもらっていざクレソンの栽培を始めてみました。
この写真はクレソン栽培を始めた一番最初の頃のクレソンの様子を映した一枚です。
たしかに、クレソンを水を張った田んぼに投げているとちゃんと生えるんですが、
田んぼの場所によって育ちが良いところと悪いところに分かれてしまう…
んー、何が違うんだろう
と情報を集めて辿り着いた結論が水の流れでした。
引用します。
クレソンの栽培法
水温15℃~20℃くらいの石灰分に富んだアルカリ性で清澄な流水を得られるところが適地となります。水温が20℃を越えると生育が抑えられ、8℃以下では生育は極めて緩慢になりますから、できれば夏季には冷涼で、冬季には温暖な環境であれば周年にわたり栽培できます。
引用元:春号 タキイ最前線 2013 「マイナー野菜の栽培と利用法」
「水の流れ」をつくる
という壁にクレソン栽培をはじめてすぐにぶつかってしまったのでした。
田んぼの水の流れを作るヒントは意外なところにありました。
それは、”畜舎の換気”の知識です。
トンネル強制換気
水の流れを考えるときに、
参考になったのが養豚時代にとっても頭を悩ませていた
畜舎の換気の空気の流れを考えてカーテンの開け閉めをしていた経験でした。
こちらの図のように、
畜舎の換気の方法として、空気の流れを入り口から出口に換気扇を回すことでつくりだす、
トンネル強制換気という方法があります。
このようなトンネル換気をおこなう場合、
入り口の換気扇を強力にして空気をたくさん取り込むのではなく、
空気の出口側に換気扇を複数台設置して陰圧換気を行います。
陰圧換気のほうが少ないエネルギーで空気を取り込むことができます。
この頃を詳しく解説している記事を引用します。
風の性質
引用元:平成25年11月15日 No.288畜産会 経営情報
換気を左右する風の流れ方は目では見えませんが、水の流れと同じように考えると、イメージしやすいと思います。ポイントは、流れやすいところに集中して流れ、流れにくいところは淀んでしまう、緩急の差が激しい性質を理解することです。
例えば川の急流であっても、ちょっとした岩陰や淵では極端に水が淀んでしまいますが、風も同様で、牛体などの裏側へは、想像以上に風が回り込みません。また、開口部が広ければ風速は弱く、開口部が狭いと風速が強まり、一定時間内に流れる風の量は変わらない性質があります。隙間風が寒く感じるのは、このことによります。寒さに弱い子牛の体調管理の際には、注意してください。
この記事にある通り、水の流れも空気の流れも似ているところがあります。
水の流れについて特徴をまとめた図を引用します。
以上のような換気の知識と経験を取り入れながらクレソン栽培で水の流れを作れるように試行錯誤しながら栽培をしています。
まとめ
暖かくなってきて、クレソンの成長が続いています。
今日のブログは、クレソン栽培における”流れ続ける水”の重要性を考えました。
先輩のアドバイスから始めた栽培で、
水の流れを作る方法にいきづまったときに畜舎換気の知識が役立ちました。
風や水の流れについての情報を参考に、
クレソン栽培の重要なポイントである”水の流れを作る”方法を試行錯誤しています。
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