寒さがゆるんだ今朝
今朝は寒さが緩んだようにかんじました。
写真は今朝のクレソン畑の様子です。畦や隣の田んぼにも霜が降りていないので、
ここ数日では暖かい日となりました。
寒さが緩むたびにクレソンの成長が進んでいる今日この頃です。
厳寒の寒さもピークを過ぎたようです。
天気予報でもこれから暖かくなってくると伝えています。
20日は二十四節気の「大寒(だいかん)」、一年で一番寒さが厳しくなる頃です。暦とは裏腹に、春めくでしょう。向こう1か月は、高温傾向です。積雪の多い地域では、なだれや屋根からの落雪にご注意ください。ただ、1月最後の週は、九州から近畿を中心に再び寒くなる日がありそうです。
引用元:tenki.jp 2025年01月18日「この先は高温傾向に なだれや落雪に注意 1月最後の週は九州~近畿は気温変化大きく」
今週末は大学入学共通テストが実施されているそうです。
例年センター試験のある日は一年で一番寒い日なイメージでしたが、
最近はそうでもないようですね。
クレソン畑の様子
年が明けてから、クレソンの成長が加速してきているように感じます。
写真は今朝のクレソン畑を近くによって撮ってみたものです。
まだ寒さが厳しいので、水中で育っているクレソンが多いです。
12月のクレソンと比べると、茎がしっかり太く育つようになっています。
寒さが緩んだ、というよりは別の原因があるように感じています。
これは冬至を過ぎて昼間の時間が長くなってきたからではないかとにらんでいます。
寒いのは1月の方が寒いですし、
最近は17時45分くらいでも明るいままです。
違いといえば、長日植物の好む環境になってきたことが思い浮かびます。
アブラナ科の春化処理について
体感でクレソンの成長が、昼が長くなったことかなと感じていますが、
これは正しいのか?調べてみようと思います。
クレソンのような春に花が咲くアブラナ科で調べてみました。
キャベツ、大根、ブロッコリー。
他には高菜にラディッシュなども同じような傾向にあるようです。
共通点は「結球しなくて寒さに強い、アブラナ科」(参考URL)ということです。
冬至を過ぎてクレソンが育ち始めた現象は、古くから”春化”という現象として知られているようです。
引用します。
春化はもともと穀類(コムギやライムギ)の秋播き性品種の研究から発見された現象で、吸水させた種子や芽生えを人工的に長期間の低温にさらすことで、常温に戻したときに速やかな花芽形成を可能にすることを「春化処理」といいます。自然界では、冬の低温を経験することで、翌春の長くなっていく日長に応答して花芽形成ができるようになる現象で、秋に発芽して翌春に花芽形成をする長日植物に一般にみられる現象です。これらの植物の場合、秋に発芽した時、日長は花芽形成を誘導するのに十分な長さ(長日条件)であることがままあります。ですから、そのまま日長に応答して花芽形成をしてしまうと、冬に花を咲かせることになります。しかし、実際には、発芽したばかりの植物では日長(長日条件)に対する応答性が抑えられており、花芽形成はおこりません。春化は、冬の低温を経験する過程で、この日長応答性に対する抑制が徐々に解除されていく現象であると理解されています。
引用元:日本植物生理学会 2006-08-18 みんなのひろば_植物Q&A「春化処理」
夏から秋にかけて、クレソンがなかなか育たないなーと思っていました。
春化処理には寒さを経験することが必要だということを聞いて、
秋のクレソンがイマイチ思ったほどに育たなかった理由がわかったようです。
今年の課題がまたひとつできましたね(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
まとめ
寒さが少し緩んだ今朝、クレソン畑に立つと、霜も降りていない穏やかな風景が広がっていました。二十四節気の「大寒」を迎えるこの時期、通常ならば暦の上では春ですが…という挨拶を交わす頃ですが、寒さの底は過ぎたよう。大学入試や気温の変化が話題ですが、自然の営みにはいつも新たな発見があります。
冬至を越え、昼が長くなるにつれてクレソンの成長が加速しているように見えます。特に水中で太く育つ茎に、春化現象というアブラナ科特有の生命の知恵を感じました。この自然のリズムを理解し、課題に向き合うことが、農業の喜びでもあります。