春の成長期真っただ中
4月に入って暖かさがましています。
日中は夏日を軽く越えて上着はいらないほどの陽気です。
山の上から街を見下ろすと、
黄砂で遠く阿蘇の山々が霞んでいます。
クレソンの成長適温は20℃前後。
ここ最近の気候はクレソンの適温帯にピッタリで、
クレソン畑のクレソンは気持ちよさそうに成長し続けています。
ちらほらと花を咲かせるクレソンも目につき、
開花期直前の、クレソンの旺盛な成長期真っただ中です。
菜種梅雨で成長が進む
成長期真っただ中のクレソンは、
水の中や葉っぱの付け根など、いたるところから新芽をだしています。
ここ最近は、梅雨のような雨の日々が続いています。
クレソンは雨が大好きなんです。
霧雨でも大雨でも、雨の後なクレソンの成長が一気にすすみます。
収穫していると、水面から顔をだした場所からもクレソンの根っこが生えてきているのが見つかります。
クレソンの生命力にビックリしているところです。
栄養成長と生殖成長の切り替わるポイントはなに?
さて、クレソンは春に花が咲く長日植物に分類されます。
花をつけたクレソンとまだまだ成長を続けているクレソンとに分かれているんですが、
この花を咲かせるクレソンと成長を続けるクレソンの切り替わる要因はなんでしょうか?
いかに花をつけるのを遅らせるか?
と考えてクレソンの世話をしているんですが、
そのヒントになる解説を発見したので、引用します。
栄養成長から生殖成長に切り換わりに作用する要因ですが、植物の一生にとっては非常に重要な過程ですから、様々な要因が関わっています。栄養成長から生殖成長への切り換え(花成 [かせい]といいます)のしくみについての私たちの理解は、最近10年あまりの間に、シロイヌナズナ Arabidopsis thaliana というアブラナ科の一年生草本植物を用いた研究によってかなり深まりました。この植物でわかってきたことを中心に、以下、主要な要因をいくつか挙げてみます。
(1)温度 (以下省略)
(2)日長 (以下省略)
(3)光の質 (以下省略)
(4)窒素と炭素の割合 (以下省略)
(5)植物の齢 (以下省略)
(6)「花成ホルモン」 (以下省略)
引用元:日本植物生理学会 栄養成長から生殖成長に切り替わりには何が作用するのですか?
長い文章なので、要因についてはタイトルのみを引用しました。
同じクレソン畑の中で花の咲くタイミングが違う理由として考えられるのは、
(3)光の質 ⇒同じ畑といえども、日当たりの良い場所と日当たりの悪い場所があるから。
(4)窒素と炭素の割合 ⇒水の流れや水量の違い、肥料が届いているのかどうかが原因になっているのかな。
の2点が大きく関係しているんじゃないかと感じています。
この違いも意識しつつ、クレソンの管理に役立てたいなーと思います。
まとめ
春の成長期が真っただ中、
クレソン畑では活気あふれる様子が広がっています。
陽気な日差しの下、クレソンは心地よい気温に包まれ、元気に成長しています。
咲き始める花々も見受けられ、開花期への移り変わりを感じさせます。
一方、菜種梅雨の日々はクレソンにとって恵みの雨であり、成長を加速させます。
畑では新芽が次々と顔を出し、生命力に驚かされます。
また、成長の過程で興味深い要因が浮かび上がります。
温度や日長、光の質などが花の咲くタイミングに影響を与え、
畑内の微妙な差異も注目されます。
これらの要因を意識しつつ、クレソンの管理に生かしていきたいと考えます。