季節を映す市場
クレソンもボチボチ収穫しています。
まだまだ花盛りなクレソン畑ですが、
新芽の数が増えたり、少しずつクレソン畑の中の変化も起きているようです。
変化が起きているといえば、市場に並ぶ野菜も夏を意識する野菜が増えてきました。
大量のスイカになすにゴーヤ。さらにバジルにズッキーニも出ていたりします。
夏も近づいていますね。
ゴールデンウィーク前はまだエンドウなど春野菜が目立っていましたが
ほんの1~2週間で季節が進んだかの様です。
土壌改良に相談
さてさて、パクチーのカルシウム欠乏対策に
お世話になっている肥料屋さんへ相談してきました。
まずはこれまでの復習として、ブログに取り上げたことをまとめました。
カルシウムが植物から必要とされていること、(2022年5月9日)
時期にあったパクチーの品種の考察、(2022年4月1日)
そして、ネギにもカルシウムは重要な要素だということ。
カルシウムが足りないとナスやトマトでは尻腐れ果の発生が、
パクチーなどの葉野菜では葉が焼けたり、芯腐れの症状が出たりします。
葉水と一緒に出ていくカルシウム
カルシウムの欠乏は、土壌の中のカルシウムが少ないだけで発生するわけではないそうで、
カルシウムという要素自体が雨がふると流れ出しやすい成分であること、
晴れ間が続いて葉っぱからの蒸散が増えると、葉水と一緒に植物のからだからカルシウムが出て行ってしまうこと
このように足りなくなることの多い要素がカルシウムなんです。
たとえば 、いちご。
いちごの葉の表面に白い粉が付くことがあるのですが、これはカルシウムの結晶なんです。
葉水の後に、葉の表面に白い跡が付いてしまう事があります。 これはカルシウム等のミネラル分が原因。
引用元: 葉水の正しいやり方まとめ!
カルシウムが補われなければ、今回のパクチーのようにチップバーン現象や葉が焼けてしまうという被害が出ます。
カルシウムは3大栄養素のN(窒素)P(リン酸)K(カリウム)の次に必要とされる栄養素ですが、
土壌に存在しているだけではなく吸収され続けることが重要なようです。
元肥として最初に十分な量をまくこと、
チップバーンなど足りなくなったサインが見えた場合は、葉面散布で補うこと、
この辺りがカルシウム対策のポイントのようです。
まとめ
土壌診断をしていて、カルシウムが少ないということは言われていながらあまり意識が向いていませんでした。
今回のパクチーのカルシウム欠乏症でカルシウムが足りていないこと、足りないと植物の成長に影響が出ることを知り、
土壌改良の目標ができたこと、
土壌分析を活用して対策を考えれたことは
大きな経験になったなと思います。
葉っぱが枯れるのにも理由があるんですね。
観察する目を磨かなければと思ったヒロアキでした。