秋野菜の作付けのころ
「暑さ寒さも彼岸まで」の時期を通り越し、
秋分の日を過ぎた今日この頃。
秋の雰囲気が強まってきています。
ボチボチ秋の作付けの時期になってきています。
畑の土壌再確認
秋の作付けの前に、畑の条件を確認しようと思います。
農研機構の公開している「日本土壌インベントリー」から確認していきます。
土壌図を活用する意義は、以下のようなことがあります。
土壌図は施肥設計の基礎資料
土壌の違いによって、作物生産に必要な肥料の質と量が異なり、堆肥の使用量など、土壌改良の仕方も違ってくる。土壌の種類によって有機物の分解特性や施肥効率が異なることから、土壌は施肥設計の基礎資料にもなる。
引用元:日本土壌協会監修 図解でよくわかる土・肥料のきほん
ということで、土壌の違いをインターネットで簡単に調べることができます。
さっそく七花ファームの畑を調べてみると…
クレソンやねぎハウスなどのある辺りは「グライ低地土」という土壌でした。
グライ低地土とは、
グライ低地土
低地土大群の中で、最も地下水位が高く、年間を通じてほとんど水に飽和されたグライ層が50cm以内に出てくる土壌。氾濫原の後背湿地、三角州、潮汐平野(干潟)などに広く分布する。地下水位が高く、一般に、排水不良である。ほとんどが水田として利用されている。農業利用上、排水を改善するため、暗渠排水が実施されているところが多い。
引用元:農研機構 日本土壌インベントリー 「グライ低地土」
阿蘇山を擁する熊本に位置していますが、
火山灰系統の土壌ではなく、川の堆積物が主体となっている土壌のようです。
水はけが悪いことが悩みの種なんですが、
ベースの土壌が排水が悪い種類だったのです。
●日本の農耕地土壌を大きく分類すると、低地土、台地土、火山性土、赤色土・黄色土などのその他の土に区分されます。
●低地土は沖積土ともよばれ、河川上流から運ばれた沖積堆積物を母材としています。
●グライ土:沖積地の凹地に堆積し、排水不良で還元状態になった青灰色のグライ層を持ち、主に水田に利用。
●水田は低地の平野部を中心に、日本全土に分布している。水田に利用されている土壌は、灰色低地土とグライ土で7割近くを占める。
引用元:日本土壌協会監修 図解でよくわかる土・肥料のきほん
過去を知り土地の能力を見る
もともとどんな作物が地元で作られていたのか?
知っていると、土地にあった作物を考えるときに役に立ちます。
熊本市のホームページから郷土史・地区紹介のページに畑周辺の歴史が記載されていました。
花園
【地勢】西区の北東部、熊本城の北西部に位置し、校区内を南北に井芹川が流れ、校区の西側は金峰山系の山裾で、起伏に富む地形となっています。
清らかな湧き水に恵まれた柿原地区では、初夏にゲンジボタルの乱舞が見らるなど自然が豊かな校区です。【歴史】明治のころ、校区の高台は梅や桃の果樹園が多く、春先に熊本城方面から望むと、まるで花園のようにみえたことから、花園村と呼ばれるようになったといわれています。
引用元:熊本市西区 校区・地区の情報
明治の頃から果樹が有名な地区だったんですねΣ(・ω・ノ)ノ!
先日叔母さんと話したら、畑の周辺では昔は梨を栽培していたと聞きました。
果樹に関しては実績のある地区のようです。
まとめ
畑の土壌について調べてみるといろいろなことがわかりました。
●インターネットで公開されている「土壌インベントリー」から土壌のキャラクターを調べることができる。七花ファームの畑はグライ低地土という種類。特徴は、地下水位が高く、一般に、排水不良である。ほとんどが水田として利用されている。
●過去の地域の情報を調べてみると、昔から果樹栽培が盛んな地域であることがわかった。
以上の情報を踏まえて秋野菜の作付けに活かさなければ!