今日のクレソン
今日のクレソンもきれいでした。
4月に入ったら、少しずつ蕾のついたクレソンも目にするようになってきました。
季節はすすみ、
日が沈む時間もだんだん遅くなってきています。
もうすぐ花の時期も近くなってきてるんだなーと緊張感が増しているヒロアキです。
花が咲くとクレソンの収穫がむずかしくなってくるんです。
今年は途切れずにクレソンを届け続けたい!といろいろ調べていますよー
クレソンはアルカリ性の水が好き
クレソンにとってとっても大事な水について。
クレソンが好きな水はどんな水か?
と考えたり、調べたりしていました。
結論から言うと、クレソンはアルカリ性の水が大好きです。
七花ファームのクレソン畑の水を調べてみると、
ちゃんとアルカリ性の水でした。
調べて書いてあることが正しいんだな―と実感した次第です。
水のpHについて
さてさて、水がアルカリ性ということを
普段はあまり意識しないので実感がわきませんね。
そもそも湧き出した水のpHってどれくらいなんでしょうか?
調べてみました。引用します。
地下水のpHはどれくらいですか?
地表から浸透した降水には、大気中に含まれる二酸化炭素が溶存しており、また、浅い地層に堆積した主に植物起源の有機物が分解して生成した二酸化炭素が地下水に溶け込みます。このため浅層の地下水では、やや酸性(6付近)のpHを示します。
引用元:日本地下水学会 地下水のpHはどれくらいですか?
地下水が流動するとともに、二酸化炭素は砂礫と接触してナトリウムイオン等のアルカリ成分を溶かし出し、二酸化炭素は炭酸水素イオンに変化して、アルカリ性を示すようになります。このように、沖積平野の深部に帯水する年代の古い地下水では、二酸化炭素が消失してpHが上昇します。場合によっては9.0を示すこともあると思います。pHが9を超える事例は、溶存成分が比較的少ない花こう岩質の母岩から湧出する温泉水などでみられ、泉質はアルカリ性単純温泉と呼ばれ、全国各地にあります。
水を使って育てる作物の代表と言えばお米ですが、
調べてみても、土壌のpHについての情報は多いのですが、
用水の方のpHについてはあまり情報がありません。
唯一見つかったのが、温泉水を使って稲を育てるという試みについての話。
温泉水耕栽培による稲の生産は、雨水が混入する自然環境下において、可能であることが判明した。逆説的に言えば、水田に温泉水が流れ込んでも稲の成育を全く阻害するものでないことが明らかになった。
引用元:別府大学 佐藤 俊彦、江崎 一子、佐野 雅俊 温泉水を利用した水田稲作における稲の成育と品質に関する研究
一般に、野菜(トマトを含む)の栽培は pH6~7が適正にも関わらず、実験に用いた温泉水は弱アルカリ性単純泉(pH8.4)でありながら、温泉水耕栽培に有効であることが判明した。
アルカリ性の水でも稲は問題なく育つし、
アルカリ性の湧き水も珍しいものではないということがわかりました。
まとめ
クレソンにとって水とは命です。
水の流れがなくなるとクレソンも姿を消してしまいます。
そんな水の中でもクレソンが好むのはアルカリ性の水というのが今日のブログの内容でした。
アルカリ性の水でも稲は問題なく育つこともあり、
なかなか意識されていない農業用水のpHかもしれませんが、
クレソンにとっては大事なポイントだと思います。