今日は猫の飼い方について、ひとことモノ申させてもらいたいです。
今日のテーマは猫の餌の量をどうやって決めるのか?の助けとなるBCSについてです。
牛と豚の飼育経験?
どんな経験かって?
豚では、アメリカの年間4万頭出荷する農場で1年間みっちり働いていたり、
以前の職場では、3000頭の肥育豚をまかされていたりしたんです。
というわけで、そんな元飼育員がこんなふうに猫飼っているよって話、させてもらいます。
今日はペットの栄養標準について
ネコの餌の量
質問です。
ネコが何頭かいます。
ご飯にあげるエサの量はみんな同じ量がいい?
それとも一頭ずつ違っていた方がいい?
どっちだと思いますか?
食べたものでできている
ということで、今日はエサの量の話。
You are what you eat
ということわざがあります。
日本語にすると「あなたはあなたの食べたものでできている」という意味になります。
人間から与えられるエサだけしか食べない家畜やペットでは、文字通り食べたもので成長も体調も左右されるとーっても大事なポイントです。
餌の質や内容が猫の成長ステージにあっているかという点も大事ですが、
今日は猫にどれくらいの量をあげるのかに関することを取り上げたいと思います。
1日の餌の量ってどうやって決めていますか?
僕は、餌のパッケージの裏のスペースに書いてある体重の割合をもとに決めていますが、
いかんせん書いてあるスペースが少なすぎて、情報不足が否めませんよね。
そんな時は、ご飯の量はこの量でいいのか、食べている猫本人に聞いてみましょう!
え、猫は喋れないって?
大丈夫。体型で餌の量が多いのか少ないのか教えてくれますから。
BCS
ってご存じでしょうか。ボディ・コンディション・スコアの略で、猫・犬用のボディコンディションスコア見つけたんです。
BCSは奥が深いんですが、使い方はたまに猫を見ながらこの表と見比べながら現在の状況を判断するだけ。
うちのたまちゃんでみてみましょう。
ネコの場合は肋骨の肉付きで判断するようですね。
たまちゃんの場合は、BCS2以上3以下といったところです。
BCSを見るうえで大事なのは、正確に現在のスコアを出すんじゃなくて、今の体型が痩せているのか、ちょうどいいのか、太りすぎているのか、をつかむためのものなので、月に1~2回見比べてみて、えさの量が多いのか少ないのかを判断するといいんじゃないでしょうか。
奥の深いBCSというテクニック
養豚時代、BCSはなかなか把握できない難しいテクニックでした。
実際、BCSを完璧に把握して母豚を全てBCS3に保てる人がいたら、給料50万でも100万でもだす。
という話をしていた社長さんがいたくらい難しい技術なんです。
ちなみに豚のBCSは、こちらのようになっています。
手書きで可愛らしいBCSの表ですね。
ブタの場合は腰骨の位置の肉付きで判断するんですよ。
痩せている豚にはエサを多めに、太っている豚にはエサを少なめに。
餌の量は一頭一頭違っていて、太り具合がみんな揃っているのが理想の状況でした。
まとめ
「必要な猫のエサの量は猫に聞いてみよう。」ということで、
今日はボディコンディションスコア(BCS)についてまとめてみました。
「肥満は万病のもと」という標語があります。「肥満は多くの病気の危険因子である」ということがわかってきているそうです。
また痩せすぎも体調をくずしやすくなります。
目安になるBCSの表を参考にしながら、猫と相談しながら餌の量を決めていくのはどうでしょうか。
ちなみに最初のクイズ、個人的には一頭一頭餌の量が違った方がいいと思います。
猫の茶碗は一頭ずつにした方がいいんじゃないでしょうか。
参考資料:環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン