食欲の秋は過ぎたのに、食欲のおさまらない一人と一匹
”食欲の秋”は過ぎたのに、食欲がおさまらないヒロアキです。
同じように、寒くなっても食欲が増しているのはたまちゃん。
冬は寒くなって美味しくなるものが多いから、
気持ちはとても分かります。
養豚をしていたときによく耳にした話題なのですが、
冬場は餌を多めにあげましょう。
という注意がいろいろな情報源、
例えば養豚雑誌や飼料会社などからのプリントによく書いてありました。
何でも、「寒くなると食欲が増える」というのにはちゃんと理由があるんですって。
ということで、12月に入って寒さが増してから
たまちゃんのゴハンも増量しています。
今日のブログでは「寒くなると食欲が増える」現象について調べてみました。
冬場に餌を多めにあげる理由
まずは、よく案内されていた畜産関係の情報提供パンフレットを調べてみました。
「冬場に餌を多めにあげる」
その理由は何でしょうか?
それは、体温を保つためにエネルギーが必要となるからのようです。
引用します。
冬季には、豚は自身の体温を保つために多くのエネルギーを必要となるので、飼料摂取量が増加する。しかし、体温保持のためのエネルギーが飼料摂取量により補いきれないと、脂肪をエネルギーとして消費するため、薄脂により格落ちが発生しやすくなる。
引用元:全農 ちくさんクラブ21 季節が及ぼす豚肉への影響
寒い環境下では、母豚は体温維持のためにより多くのエネルギーを消費しますので、飼料給与量を増やす必要があります。
引用元:全農 ちくさんクラブ21 寒さから豚を守る
豚も牛も、イヌもネコも、人間も、
みんな哺乳類で恒温動物です。
寒さが強まれば体の温度を保つためにより多くのエネルギーを必要とします。
だから冬場は食欲が増えるし、
たまちゃんもゴハンをねだってくる回数が増えるんです。
恒温動物とは
恒温動物だから冬はお腹がすく。
と言っても、久しぶりに名前を聞いた「恒温動物」という言葉。
イマイチ覚えていないので調べてみました。
動物の分類はいくつもあるが、体内で代謝(メタボ)熱を生み出すか、体温が安定しているかどうかの区別では「変温動物」と「恒温動物」とに分類される。
変温動物(例えばナマケモノ※1)は、自分の体からはほとんど代謝熱を生み出さず、外界の温度変動が体温に直接に影響する。熱を出さなくてよいので食料は少なくて済むが、外界の温度が上がりすぎたり下がりすぎたりすると、活動ができなくなってしまう。
これに対して恒温動物(例えばコアラ※2)は、食料のエネルギーを消費して、体の中で代謝熱を生み出す。人間も恒温動物の端くれであり、全く動いていなくても代謝熱(基礎代謝熱)が発生する。恒温動物のメリットは、外界の温度が変化しても体温を維持することで活動し続けることができる。人間が現在、世界中の様々な場所で活躍できるのは、この恒温動物であることの恩恵である。
恒温動物であることは活動の自由を広げてくれるが、デメリットもある。代謝熱を生み出すために大量の食料を摂取しなければならないし、なにより代謝熱を捨てなければ体温がオーバーヒートして死んでしまう。
※1ナマケモノ【哺乳類だけど「変温動物」】体温を維持するエネルギーがいらないので1日の食事はたった10グラム。
引用元:日経新聞 2016年6月20日 「寒さ」と「暑さ」 人間が弱いのはどっち
※2コアラ【哺乳類らしい「恒温動物」】体温を維持するエネルギーが必要なので1日の食事は500グラム。
びっくり!Σ( ̄□ ̄|||)
ナマケモノって哺乳類なのに変温動物なんですね。
ナマケモノや、トカゲやヘビなどの爬虫類なんかも、
変温動物は食べるようが少なくてすむんですね!
冬場も食欲が増えないかわりに冬眠しなきゃになりそうですが…
結 まとめ
以上、恒温動物のわれわれ人間も、猫も冬場はご飯の量を増やす理由がありました。
結局猫のゴハンは冬場にどれくらい増やすといいのか?
結論は猫によるようです。
冬に十分な食事をさせてあげることは大切なのですが、猫の体格や年齢、飼育環境や運動量によって必要な量は異なりますから、その子に合った適切な量に調節しましょう。
引用元:高円寺アニマルクリニック 「ネコの快適な冬のすごし方(1)
ということで、猫に聞きながらゴハンの増量をしなければいけませんね!
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