おっきなムカデが出てきて、夫婦でビビッております、七花ファームの古閑です。

最近は雨の降り方や雨の降りだし前の感じが梅雨を感じさせてきて憂鬱です。梅雨の時期はねぎが倒れちゃうんですよね。

数日雨が続いて、梅雨の晴れ間で急に晴れるとねぎがしおれちゃうみたいで、バタって倒れちゃうんですよ。写真のように倒れるとねぎが曲がっちゃって商品価値がなくなってしまうんですね。あー怖い。

さてさて、タイトルの通り、面白いなと思う記事があったので、今日のブログで取り上げます。日経新聞5月24日の記事ですね。ウイルスとは何ぞや、そして驚くべきウイルスの生存戦略についての特集第一回目です。

ウイルスの生存戦略 謎に満ちた脅威の実像 

日経新聞日曜版5月24日より

新型コロナウイルス雄の感染が広がり始めたころ、専門家は「したたかで賢く、やっかいだ」とたびたび口にした。感染しても多くは軽症か無症状とされる。感染した人の死はウイルスの死を意味する。発症せずに人知れず感染を広げるような戦略に専門家ですら底知れぬ怖さを感じたのだ。(中略…)繁栄の陰には巧妙な生存戦略がある。小さな体のどこから「賢さ」が生まれるのか。ウイルスとは何か。謎に満ちた脅威の実像に迫る。

日経新聞2020年5月24日 26面

バキュロウイルス

 生物の身体を乗っ取り、自在に操るーー。ホラー映画の主役のようなウイルスがいる。チョウやガの幼虫に感染する「バキュロウイルス」だ。感染した幼虫は高い所を目指す衝動にかられ、木の枝の先で力尽きる。死骸は溶けるか、鳥が食べる。すべてはウイルスをまき散らすため。ウイルスが描くシナリオ通りに事が運ぶ。

こんな恐ろしいことがなぜできるのか。幼虫の以上行動は100年以上前から謎だった。一端が解明されたのはここ10年ほどだ。東京大学の勝間進准教授はカイコで謎解きに挑んだ。(中略…)ウイルスが「PTP」というたんぱく質を使い幼虫を操っていることを突き止めた。

ウイルスの遺伝子は100~150個の内1~2割はカイコとそっくり。PTPを作る遺伝子も含む。「進化の過程で、ウイルスは感染した昆虫の遺伝子を手に入れた」と勝間準教授は考える。昆虫から入手した遺伝子は独自に改変し、ついには脳や神経を侵して幼虫を生かさず殺さずに操れるようになった。一連の研究が2018年までに論文にまとまった。

日経新聞2020年5月24日 26面

プラムボックスウイルス

 自然界は環境に適応できたものが生き残る。変異が偶然であっても、今日まで生き抜いてきたのは「成功者」の証でもある。

 果樹に感染する「プラムボックスウイルス」も成功者だ。東欧から生息域を広げ、09年にの本でも見つかった。

1月、東京大学の前島健作助教らが国内に侵入したウイルスのゲノム(全遺伝情報)から驚きの手口を解明した。ウイルスは侵入時期に自身の感染力や毒性にかかわるアミノ酸の一つを「弱毒型」に変異させていた。「早実が変色するなどの症状が出にくく、検疫の網をすり抜けた」前島助教。入国後は再び感染力や℃k制を取り戻していた。一時的に仮面をかぶっていたわけだ。研究チームは「ヒトの感染症でも監視網をかいくぐる手口になりかねない」と水際対策の強化を訴える。

日経新聞2020年5月24日 26面

ポリドナウイルス

一方、敵視するだけではウイルスの本当の素顔は見えてこない。感染相手が死ねばウイルスも消える。この微妙な力関係が時に相手と利害の一致をみる。敵対関係では成り立たない戦略が生まれる。

「ポリドナウイルス」は芋虫に巣くう寄生バチの卵巣に感染する。寄生バチが芋虫に卵を産むと同時に芋虫に侵入し、寄生バチの卵や幼虫を芋虫の免疫から守る物質づくりに一役買う。芋虫のホルモンを乱してサナギになるのを防ぎ、寄生バチの誕生も助ける。芋虫からすれば悪賢いやつだが、寄生バチには救世主。神戸大学の中原敷均教授は「これも進化の結果だ」という。

日経新聞2020年5月24日 26面

まとめ

以上3種類の特長的なウイルスの生存戦略が記事では紹介されていました。農業においてもウイルスはおっかない存在です。

例えば昔働いていた豚さんでの場合。口蹄疫や最近の豚コレラなど畜産業界は病気との闘いが続いています。あまり報道されないですが、例えば昔働いていた豚さんでの場合。口蹄疫や最近の豚コレラなど畜産業界は病気との闘いが続いています。あまり報道されないですが、PEDVという子豚が下痢になる病気が流行した時、その時すでに畜産業界から離れていたのですが、県庁の人と話した時に熊本県の被害を聞いたところ、ひどいところは10割子豚が死んじゃってるよって聞いたことをおぼえています。一瓶1万円のワクチンを全頭に注射するのもすでに当たり前になっていましたし、経済的な被害は計り知れないところです。

また、野菜の場合にもウイルス被害があります。幸いなことに僕はネギでウイルス被害にはあってませんが、野菜の場合は感染したら基本的にその株を取り去るという対応になるので怖いなと思っています。

記事は次の言葉で締められています。

地球には推定で約3000万種もの生物がいる。その数だけウイルスの生存戦略もある。病原体など既知のウイルスは約6600種とごく一部とされる。未だ人類はウイルスの全貌をほとんど理解していない。

日経新聞2020年5月24日 26面

ということで、「うがい手洗い、しっかり食べて栄養を摂る」でウイルスに負けないように体調管理に気を付けましょう!ねぎは体にいいからね!