今日の出来事
本日はくもり、朝の気温が高かったけれども日中は温度が上がらず、30℃を少し超えたくらいの気温で、久しぶりに過ごしやすい1日でした。
とはいえ、湿度は高くてさわやかな気分になれたわけではないのですが(´・ω・`)
写真:クレソン畑の水の流れの手直しと、バスアミドをしたねぎ畑の写真
あまり暑すぎなかったので、ねぎの作業もようやく進んだ貴重な一日でした。
クレソン畑はあいかわらず水が冷たくて、仕事がしやすい!
日経新聞特集記事「驚異のウイルスたち②」
しばらく時間が経ちましたが、おもしろかった新聞記事の特集を抜粋。
ウイルスとは何か、コロナ禍で注目の集まるウイルスの知られざる機能や実態などをまとめた日経新聞の特集です。
【ウイルスが「進化の伴奏者」】
人間の進化にもウイルスが深くかかわる。太古のウイルスが人類の祖先の細胞に入り込み、互いの遺伝子はいつしか一体化した。
引用元:日経新聞2020年5月31日 驚異のウイルスたち②より
胎盤→「PEG10」(ウイルス由来の遺伝子)
を実験で機能を止めると胎盤ができずに胎児が死んだ。
引用元:日経新聞2020年5月31日 驚異のウイルスたち②より
胎盤
「母親のおなかの中で、赤ちゃんを守る胎盤。栄養や酸素を届け、母親の「異物」であるはずの赤ちゃんを育む。一部の種を除く哺乳類だけが持つ、子どもを育てるしくみだ。「哺乳類の進化はすごい」というのは早まった考えだ。この奇跡のしくみを演出したのはウイルスだからだ。
レトロウイルスと呼ぶいくつかの種類は、感染した生物のDNAへ自らの遺伝情報を組み込む。よそ者の遺伝子は追い出されるのが常だが、ごくたまに居座る。生物のゲノム(全遺伝情報)の一部と化し、「内在性ウイルス」という存在になる。
中略
見方によっては、進化の行方をウイルスの手に委ねたといっていい。
ウイルスが進化のかじ取りをしていた証拠
「PEG10 」
状況証拠から「約1億6千万年前に哺乳類の祖先にウイルスが感染し、PEG10 を持ち込んだ。これがきっかけで胎盤ができた」とみる。
「PEG11 」
哺乳類の別の遺伝子「PEG11」は、胎盤の細かい血管ができるのに欠かせない。約1億5千万年前に感染したウイルスがPEG11を運び、胎盤の機能を拡張したようだ。
「シンシチン2」:サルの仲間で見つかる遺伝子。約4000万年前に感染したウイルスが原因だ。「シンシチン1」:ヒトやゴリラへ進化する道をたどった一部の祖先には3000万年前に感染したウイルスが遺伝子「シンシチン1を送り込んだ。
ウイルスがDNAに潜むのには訳がある。「生物の免疫細胞の攻撃を避け、縄張りもつくれる」ウイルスは生きた細胞でしか増えない。感染した生物の進化を促し、自らの「安住の地」を築きたいのかもしれない。
引用元:日経新聞2020年5月31日 驚異のウイルスたち②より
ウイルスの影響がよくわかる植物の研究
ウイルスがペチュニアの花の模様を買える様子をとらえた。花弁の白い部分が、ゲノムに眠るパラレトロウイルスが動き出すと色づく。ダリアやリンドウでも似た現象がある。東京農工大の福原敏行教授は「一部はウイルスの仕業かもしれない」と語る。
哺乳類のように進化の一時期に10種類以上の遺伝子がウイルスから入った例は見つかっていない。哺乳類も、形や機能の進化にウイルスを利用してきたのだろう。進化の歴史を隣人として歩んできたウイルスと生物の共存関係は今後も続く
引用元:日経新聞2020年5月31日 驚異のウイルスたち②より
まとめ、
病気を引き起こすだけではない、ウイルスと生き物の意外な関係がとても興味深かった記事でした。ウイルスは、知れば知るほどよくわからなくなってしまいます。奥が深いですね。
最後に畑で目撃した昆虫’sで締めたいと思います。
まだまだ残暑続きますので、みなさまご自愛ください。
(^^)/