人工的なスケール「ドレミファソラシ」

確定申告準備中。。。

現在、確定申告に向けて帳簿の入力や領収書の整理に取り組んでいます。

毎年2月になると、なんでもっと計画的に帳簿と向き合わなかったんだろうと

後悔するパターンばかりです。

去年は今使っている会計ソフトの使い方をメモしたつもりだったのに、

あらためて見るとチンプンカンプンです。

今年はもっと見やすいhow to記事にして、

来年の自分を助けてやらねば!と思っているヒロアキです。

ドレミはデジタル

というわけで、今日は趣味の話でも。

現在コードや音楽理論をボチボチ読んでいます。

その中でちょっと面白いと思った話をご紹介。

それは、

ドレミファソラシドは人工的なスケール

というお話し。

その部分を引用すると、

  ドレミファソラシドって、すごく人工的なスケールなので、数学がある程度発展してからじゃないと完成しなかったんですよ。参考図書をあげておき舞うので、興味がある方は読んでいるといいかもしれません。

引用元:宮脇俊郎 著 「最後まで読み通せる音楽理論の本」

ということで、参考図書を読んでみました!

その本の名前は

小方 厚 著 「音律と音階の科学

というもの。

音響工学というジャンルなのか、理屈でドレミファソラシドの成り立ちについて解説してあり、

イロイロと疑問があったことが腑に落ちる内容でした。

といことで、「ドレミが人口的なスケールである」という話について紹介したいと思います。

音楽はデジタルだ!

デジタルと言っても、

ネットに繋がっているとということではありません。

デジタルとは、連続的に区切って数字で表すことの意味だそうで、

ドレミファソラシド…と表せることこそがデジタル化という意味だそうです。

引用します。

  音楽はデジタル
しかし、音楽は不自由だ。絵画ではどんな色でも使えるのに、音楽は使う音の高さは、ドレミ…と不連続にデジタル化されている。ちなみに、「デジタル」はもともと計算機用語ではない。辞書によればその意味は、連続量を段階的に区切って数字で表すことである。音楽ではドレミ…を数値の代わりに区切りのために使っているのだ。もっともドレミ…は西洋音楽(現在この世界で優勢な音楽)のデジタル化の単位に過ぎない。しかし西洋音楽で無い音楽にも、その音楽に固有のデジタル化がある。これに対し、イルカ等はサイレンのように連続的に音高を上下させて石を疎通させているという。小鳥のさえずりの音高の変化も連続的である。
この意味で、人の音楽はデジタルだ。
ではなぜ、われわれ人間は音高をデジタル化させるのか。ドミソ(GEC)という3つの音を同時に響かせると心地よいというのが、学校で教わる音楽の基本のひとつである。ド(C)に対してミ(E)とソ(G)がよく響くなら、次にミ(E)にたいしてうまく響く音は何か、ソ(G)に対してうまく響く音は何かと、次々に考えていくと、音楽に使える音がドレミファに限定されるというのが、ひとつの説明で、この本の主題である。

引用元:小方 厚 著 「音律と音階の科学

響きがキーになってドレミファソラシの音階がつくられていった

ということで、ピタゴラスなどなど音響と数学のアプローチからドレミファソラシが形作られていった音律の歴史を教えてくれます。

西洋音楽とドレミ

では、ここからは、なぜ西洋音楽とドレミなのか?というテーマについて紹介します。

そのポイントはハーモニーと弦楽器・管楽器なのです。

またまた引用します。

  ハーモニーがすべてを決める?
管楽器・弦楽器が出す音にはある種の法則があり、このことがドレミ…というデジタル化につながった。ドレミ…の起源はギリシャ時代にあり、それが西欧的合理主義とマッチして、西洋音楽として発展してきたのである。
この西洋音楽の特徴は、
①ハーモニーを重視する
②管楽器と弦楽器を使う
の2点にある。逆にこの2点にこだわらなければ、ドレミ…にとらわれる必要はない。

もっとも、多くの民族音楽では、音の高さはそれほど厳密に決まっているわけではない。音楽の起源は、喜怒哀楽の発露であって、うたも演奏も、もともと即興的なものだった。現在の多くの民族音楽にもこの名残があり、即効的に音を上げて高揚感を表したり、あるいは下げて悲しみを表したりしている。

しかし近代の西洋音楽はもっと厳密である。クラッシック音楽は西洋音楽の究極のすがたであって、設計図に基づいた大建築のような美しさがある。100人ものオーケストラが音楽を奏でるためには、作曲家の膨大な総譜に基づき、指揮者・楽団員が一体となって一糸乱れぬ演奏を展開しなければならない。100人が使う100挺の楽器はすべて同じルールで調律されなければならない。

ドレミ…はこの大建築の基礎、礎石なのだ。

引用元:小方 厚 著 「音律と音階の科学

クラシックとオーケストラという存在がドレミを必要していたということのようです。

現在の主流の音楽の祖が西洋音楽と謂われる由縁ですね。

まとめ

ドーはドーナツのドー♪

レーはレモンのレー♬

と当たり前に呼びますが、

ドレミにも知らない歴史があるものですね。

今回の話に興味を持たれた方は、「音律と音階の科学」を手にとってみてください。

平均律や純正律の成り立ちと、

音楽と数学の繋がり

がよくわかる名著です。

おススメですよ!