放射冷却の起こりやすい3月

季節外れの陽気

作業場周辺のあちこちに植わっている肥後椿もだいぶ開花してきています。

今週はポカポカ陽気で、昼間の日なたは暑いくらいです。

春爛漫だなーと思っていると、

「今週は季節外れの陽気で初夏の暖かさ」

というニュースが聞こえてきました。

来週は寒の戻りもあるらしいし、

体調管理に気をつけなければならない時期ですね。

春はお花見やらなんやら、

暖かくなって外に出るイメージも多いですが、

荒れる時期でもありますね。

春は冬から夏への季節の変わり目に当たり、激しい気象の現象の起きる季節です。「花に嵐」というように、時には発達した低気圧が通過して、強い風を吹かせ、満開の桜を散らせることもあります。また、4月は季節の進みぐあいが一番早い月です。

引用元:長野地方気象台 春の特徴

また、3月は「放射冷却」が起こりやすい時期でもあるんですって。

放射冷却について

明日の熊本の予想気温は最高気温20℃/最低気温5℃となっています。

日中の気温が高いのに朝方冷える理由は「放射冷却」がおこっているから。

なんでも「移動性高気圧」がポイントのようです。

引用します。

春や秋は、移動性高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過し、天気が数日の周期で変わります。移動性高気圧は乾いた冷たい空気と清々しい天気をもたらします。

一般に晴れの天気で、風が弱く、気温が3℃近くまで下がるようになると霜が降りやすくなります。特に盆地や谷底などは冷気が貯まりやすく霜が降りやすい場所です。霜は、晴天と弱風をもたらす移動性高気圧に覆われる時に降りやすくなります。このとき「放射冷却現象」が発生していることが多いです。
○放射冷却現象とは?
物体は、その温度に対応した赤外線を常に放出して温度が下がります。地面や地物は上空に赤外線を放出する一方、雲や空気中の水蒸気などから赤外線を受けて温度の低下が抑えられます。しかし、移動性高気圧に覆われると空気中の水蒸気が少ないため温度が下がりやすく、また高気圧に覆われた夜空には雲が少なく地上から宇宙空間へ逃げる赤外線が多くなり、地上の物体は周囲から受ける赤外線が減り徐々に冷えていきます。併せて風が弱い場合は空気の循環が起りにくく、冷たくて重い空気が地表付近にたまりやすいため、地表付近はさらに冷えます。

引用元:気象庁 農業に役立つ気象情報の利用の手引き関東甲信地方版

ハウスのサイドのビニールの開閉だったりと、

春は意外と落ち着かない季節です。

まとめ

3月に入って、気温も上がりクレソンは写真のようにピンピンしています。

ねぎもドンドン成長しています。

きびしい寒さを乗り越えた冬野菜にとって、3月は成長の時期。

九州の平地ということもあり、遅霜の心配はあまりありませんが、

放射冷却と日中の暖かさで朝露が出やすいので病気に注意ですね。

まとめると、

3月は気温差が大きく、放射冷却が起こりやすい時期です。

植物も動物も人間も、こんな時は体調をくずしやすいのでご自愛ください。