空飛ぶペンギン

空飛ぶペンギンって知ってますか?ペンギンが海じゃなくて空を飛ぶ!?

空飛ぶペンギン

僕は見たことがないんですが、東京のサンシャインシティで見られるそうです。少し前の日経新聞日曜版で、水族館プロデューサーの中村元さんの特集を読み知りました。はっきり言って目からウロコがドバドバと落ちるほど衝撃でした。弱点を活かす逆転の発想だそうです。サンシャイン水族館は狭い・海のない都市の真ん中・ビルの屋上と逆境のオンパレードだったようです。

有名な話なので検索すると関連記事がでてきました。以下参照です。

「僕は最初、その水族館の弱点に注目するんです。どんな弱点があるのか、よそに負けるのはなぜということにです」

数々の水族館のリニューアルを手がけ、成功に導いてきたプロデューサー。そのユニークな発想は、逆転の思考から生まれていた。

取材場所のサンシャイン水族館(東京・池袋)がその典型例だ。周囲に海のない大都会のど真ん中、高層ビルの屋上というロケーションは弱点だらけだったという。

「水を屋上に上げるためにコストもかかるし、重いから大量に使えない。屋上には屋根も作れないし、今はテントも作れない。『だったら、水槽で雨よけもできるじゃないか』というような発想になるわけです」

頭上に水槽があり、アシカが空を飛んでいるように見える展示は、逆境を逆手に取る形で生まれた。

 今年7月のリニューアルでは、大都会の水族館でしか作り得ない新たな展示が誕生した。

ペンギンが池袋のビル群を背景にして、のびのびと泳いでいるのが見られる「天空のペンギン」だ。

「あれはね、ビルがないと空に見えないんですよ。ビルがあるからいいんですよ。屋上でやっているという弱点をフルに使っていくと、逆にいいものができるんです」と語る。

出典:ペンギンとビル群、空飛ぶアシカ!? 水族館プロデューサー・中村元さん、弱点を強みに秀でる発想力-zakzak

web上のセミナーはとっても便利

さてさて、閑話休題。今日はzoomでセミナーでした。

農業セミナーもweb上で出来るのでとても便利です。セミナーに参加していたのは熊本県内各地、熊本市からは僕たち夫婦ですし、あさぎり町、三角、山都町、合志市、県外からは福岡県に神奈川県、埼玉県と距離と時間を越えてやる気にみなぎる若手農家’sが集まって喧々諤々の議論を行いましたよ!

講師は「脳を耕せ!」「稼げる農業!」で有名な山下先生。

内容はマーケティングについてです。さて、マーケティングとはよく聞く言葉なんですが具体的に何をするのか?

みなさんわかりますか?僕はイメージが湧きませんでした。

Wikipediaによると、

企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念

出典:マーケティング-Wikipedia

と定義されているようです。さっぱりわかりませんね。

また、google検索で最初に出てくるサイトによると、

「もしドラ」でも有名な経営学の大家、ピーター・ドラッカー氏の解説を紐解いていきましょう。ドラッカー氏は、「マーケティングの理想は、販売を不要にするものである。」と述べています。

お客様に「買ってください!」とプッシュしなくても、お客様から自然に買いたくなる状態をつくるためには、お客様のニーズに合った商品を、適切なターゲットに向けて発信していくことが大事です。そのために、商品開発から販売戦略の策定、広告宣伝に効果検証までの一連のプロセスを、一貫して計画して実行・管理すること。すなわち、商品が「売れる仕組み」をつくることが、マーケティングの全体像を表しているでしょう。

出典:『マーケティングとは?』一番分かりやすい入門編

少しはわかりやすい説明になりました。「買ってください!」ではなく「買いたくなる」状態をつくるんですねー

価値 価値 価値

そんなマーケティングについての勉強会。本日のテーマ「価値」について。ここで「空飛ぶペンギン」について思い出したので冒頭で紹介しました。

価値とは何か。価格?ステータス?不変なモノ?

イエイエそんなことはなかったのです。例えば軽トラックとポルシェのクーペ。どちらに価値があるでしょうか。ある人にとってはポルシェの所有するステータスに価値を感じポルシェが欲しいと感じるでしょう。またある人にとっては手軽に物を運ぶ手段が欲しいと感じているかもしれません。そんな人にはポルシェがどれだけディスカウントされていても軽トラックを必要とするでしょう。

また街で評判のちゃんこ屋さん。そこの大将は力士時代に横綱まで登り詰めた人でしょうか?それとも幕下どまりだったけれどちゃんこづくりを何年も何年も担った人でしょうか?

ちゃんこを食べにくるお客さんにとっては、幕下どまりだったことが価値に繋がっているんじゃないか。そう言われてなるほど!と学びがありました。

七花ファーム × 価値

「空飛ぶペンギン」、そして今日のセミナーでの「価値」について。2つのことを合わせて考えると七花ファームにとっての価値っていったい何だろう?と考えてすすみます。

弱点、その方向から考えると、街から近いため土地が狭いので生産効率が良くない。また山のふもとであることも同様に畑や田んぼの狭さと水はけの悪さに繋がっている。こういうことを地元のかたと話すときについ愚痴ってしまいがちです。

逆転の発想であったり、誰にとっての価値なのかという視点から考えると、山のふもとであることは水のキレイさにつながっていて、いわゆる沢の水であり、実際に名水百選に選ばれることにつながっています。また、街から近いということで川遊びに来ているファミリーや祖父母&孫という組み合わせもよく見受けられます。お店もほとんどないのに人が集まるということは、成道寺川に「価値」を感じている人が多いことの証拠でしょう。

是非この地域の「価値」に僕たち七花ファームの活動が合わさって多くの人に「価値」を感じてもらえるようにしたいと決意を持ったセミナーになりました。