朝の水はつらつとしていもりの子がおよいでゐる

8月らしい青空と陽射しが戻ってきました。

とはいえ暦の上ではとうに秋を迎えています。

朝夕の風や空気はさわやかになって、吹く風も涼しくなっているのを感じます。

しかしまだまだ熊本の夏。「隋兵願夜」の9月中旬までは

湿度の高い過ごしにくい日々が続いています。

ちょっと油断すると熱中症になりそうなヒロアキです。

ブログをご覧のあなたも適度な休憩と水分補給に気をつけましょうね!

特に休憩は大事ですよ!!

僕も休憩は大好きです。

イモリが走るクレソン畑の用水路

タイトルは種田山頭火の読んだ句「朝の水はつらつとしていもりの子がおよいでゐる」です。

ちっちゃなイモリがヨタヨタと用水路のはしっこを歩いていました。

泳いでないけど、今日はイモリのお話。

さすが両生類。水のないところでも元気に過ごせるのねー

と感心しながらイモリを応援していました。

去年までイモリを見なかったので、

クレソン畑の生き物が増えている証拠なんでしょうね。

再生のチャンピオン

イモリの特技ってご存知ですか?

実は再生力がとても強いそうなんです。

人呼んで「再生のチャンピオン」

再生といえばトカゲというイメージだったんです。

ほら、「トカゲのしっぽ切り」という言葉で有名じゃないですか。

しかし、イモリの方が再生能力は高いそうなんですよ。

イモリを見たことがあるだろうか。水のきれいな小川や池、水田やその周辺で暮らす、トカゲに似た体長10cmぐらいの尻尾を持つ両生類だ。このイモリ、なんとオトナになってからも、手足や尾、目、心臓、脳に至るまで、傷を負っても何度でも元通りに再生することができる「再生のチャンピオン」。

引用元:テルモ生命科学振興財団 第31回「イモリの体再生のメカニズムを分子レベルで解き明かし、ヒトの医療に応用したい

どんなところでも再生できるとはスゴイ能力ですね。

ところがどっこい、こんな落とし穴もあるようなんです。

イモリにとって、この高い再生能力はどんなメリットがあるのだろう?

「いや、大人のイモリの再生能力は彼らにとってほとんどメリットがない進化なんですよ」と、千葉先生は意外なことを教えてくれた。

「目の再生には神経組織が再生するのに約2か月、そこから脳に神経が投射してものが見えるようになるまで、合わせて半年かかります。その間、見えない。手や肢も再生するのに100日以上かかる。その間歩けない。目が見えない、あるいは動けないとなれば、敵が襲ってきても分からないし、逃げようがない。脳や心臓など生命に直結する部位にしても、たしかに実験ではその組織の一部が再生することは分かっていますが、現実問題として、心臓や脳にそれだけのダメージを受ければ普通生きてはいないはずです。そうしてみてくると、イモリの再生戦略は生き延びるうえで何の利益ももたらさないんですね(笑)」

引用元:テルモ生命科学振興財団 第31回「イモリの体再生のメカニズムを分子レベルで解き明かし、ヒトの医療に応用したい

高い再生能力を活かすのも、なかなか難しいという笑うに笑えないお話ですね。

まとめ

クレソン畑、最近は若い小さなサワガニやちょっと大きめのカエル、そして今日紹介したイモリが元気に暮らしています。

クレソン畑の水源の成道寺川は、環境省の名水の百選にも選ばれている都会の中の秘境です。

涼みがてら見に来ませんかー