寒波での気づき、寒波を乗り越える細胞外凍結の秘密

思いのほか冷え込みました

大雪の予報でしたが、思ったほど雪は降らずに積雪のない今朝でした。

きれいに晴れたおかげで、放射冷却によって気温が下がったようで、

とても寒い朝となりました。

クレソン畑もふたたびの白黒の世界へと変わってしまいました。

やっと寒さに慣れてクレソンが元気になってきたと思っていたのに(;´・ω・)

九州地方の寒さの峠は越えたとニュースで言っていましたので、

またすぐに元気なクレソンになってくれるでしょう。

よく見ると凍っているのは外側だけ?

凍えるような氷点下のクレソン畑を見て回ると少し気づいたことが。

こちらの写真のように、

葉っぱの表面だけが凍っています。

中にはクレソンの先端の一番若い葉っぱが凍ってしまってダメになってしまうものもありますが、

ほとんどのクレソンは表面に氷の結晶ができていても、

クレソン自体は凍っていないようです。

不思議ですね(; ・`д・´)

その名は”細胞外凍結”

調べてみると、植物の寒さに対する巧妙な仕掛けがあるそうです。

”細胞外凍結”という能力だそうです。

引用します。

氷点下になった時など植物内の水は凍結しないのか?

 植物は、体内の水分が凍っても生きられる仕組みを備えているのです。 今までの研究によると、「植物体内の氷ができる場所」が大きく影響すると考えられています。植物体内に氷ができても生存するための絶対条件は、「細胞の中に氷を作らない」ことです。細胞内に氷の結晶ができると、細胞内の様々な構造物(細胞膜、核、葉緑体、液胞など)が氷の鋭い結晶で傷つけられてしまい、細胞は例外なく死んでしまいます(細胞内凍結と言います)。しかし、植物細胞の中にはイオン、有機酸、糖やアミノ酸など様々な溶質が解けているため浸透濃度が高くなっており、氷点下になってもすぐには細胞内の水は凍結しません。
一方、細胞外(細胞壁部分や細胞と細胞の間)は水蒸気で満たされており、解けている溶質も少なく、さらには、氷の結晶を作るための核となる物質も多く存在します。従って、氷点下になると、多くの植物では最初に細胞外に氷ができます(細胞外凍結と言います)。いったん氷ができると、冷凍庫の製氷器で氷を作る時と同様に、氷のまわりの水や細胞内の凍結していない水は氷に引きつけられ、氷結晶は成長します。その結果、細胞内の溶質濃度はどんどん高まり、ますます凍結しにくい状態になります。さらに、細胞壁に接して存在する細胞膜が氷を通しにくい性質を持っているため、細胞外にできた氷は細胞内に侵入しない仕組みを持っていると考えられます。その状態が保たれると、ある程度の氷点下でも植物は生存できるのです。

引用元:日本植物生理学会 みんなのひろば植物Q&A 「氷点下になった時など植物内の水は凍結しないのか?」

確かに凍った後のクレソンを収穫したときは、

普段より軽くて水分が少ないなーと感じていました。

気のせいではなく、寒さで凍らないように水分が細胞の外に出ていく仕組みがあったんですね!

ビックリです。Σ(・ω・ノ)ノ!

まとめ

今朝は車の温度計でクレソン畑のあたりはマイナス4℃ほどでした。

こんなに寒い日ではいつものクレソン畑も驚きの光景が広がっていました。

クレソンたちは寒波に負けないように、

細胞外凍結という方法で寒さをしのいでいるんだと今日をきっかけに気づきました。

寒いけど賢いクレソンたちに感心しつつ、

この冷え込みでますます味わい深くなったクレソン。

寒さに負けないクレソンで、今度はクレソンの美味しさを試してみませんか?

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いろいろ使い方の多いクレソン、

一度味わってみる価値ありですよ!!

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