朝霧と植物と温度の関係

クレソン畑の朝霧

最近、少しずつクレソンの収穫をしています。

12月も半ばにさしかかり、早朝の気温は1℃だったり2℃だったりする日も珍しくありません。

クレソン畑は水を張った水田ですから、収穫のために田んぼの中に入らなきゃいけないのです。

朝の気温の低い時は正直おっくうに感じることもありますが、

そんな寒い早朝の時間にしか見れない朝霧は素敵なものです。

今朝も水温は14℃で、気温との温度差もありキレイな朝霧がでていました。

元気なクレソンと朝霧を目にすると嬉しくなっちゃうヒロアキです。

温度と植物

今日はそんな温度と植物の関係について深掘りしてみました。

  植物のほとんどすべての反応は温度に依存している。そして反応それぞれが異なる最適温度を持つ。

たとえば、光合成とその産物を受け取って生育する器官との間で、温度感受性が異なる。特定の温度範囲内では、光合成は温度に影響されない。しかし、同化産物の分配や、分配された物質の変換は温度に依存する。

たとえば、植物の呼吸は17~24℃の範囲内では温度に対して敏感に反応する。

引用元:農文教 環境制御のための植物生理 113頁

温度管理は基本にして真髄ですね。

ただ暖めればいいという簡単なものではないようで、

植物の生育ステージや栽培している作物に合わせて管理しなきゃいけませんね。

葉物野菜がメインの僕としてはコチラが重要かも。

  多くの研究結果によれば、低温条件下では葉面積の拡大が少なくなり、葉が厚くなる。これは若い植物体には好ましくない。植物体が若い時期には、可能な限り早く、最大受光量が得られるように葉を展開する必要がある。ハウス内に入射するすべての光のうち、植物に当たらない光は有効ではない。したがって、葉面積を広げるという意味で、温度は植物の生育にとって非常に重要である。

引用元:農文教 環境制御のための植物生理 113頁

まとめ

今年は想定よりも寒いですね。

露地ねぎにしたネギがイメージしたほど育っていません(´・_・`)

ただ寒いからと思っていましたが、”低温条件下では葉面積の拡大が少なくなり、葉が厚くなる”というエビデンスもあったんだなと学びました。

時間はかかるけど、葉が厚くなるし香りも増しているはずです。冬野菜は寒さを乗り越えておいしくなりますね。

今日のまとめ

植物のほとんどすべての反応は温度に依存している。
低温条件下では葉面積の拡大が少なくなり、葉が厚くなる。